著者は内田也哉子さん、絵は渡邉良重さん。
出版社はリトルモア。
表現されたモノは、作者の意図としない風に解釈されたとしたら、
作者は不愉快かなぁ。
でも、私には私の尺でしか解釈できないもんなぁ。
そういう前置きをしておいてからの、"BROOCH"の解釈、私なりの。
BROOCH、ちっちゃくて軽くて、身につけると近過ぎるほどに近くにくる。
毎日の刺激の中では忘れがちなモノ。
そんな存在って他にもあるような。
元気の時の健康、平凡な日々、たくさんは持ってないけどお金、そして。
そばにいて当たり前になった旦那と子供。
そのものではなくて、その存在の奇跡。
あ、軽くないけどね、二人とも。
ある人にとっては私のそれは、恋人だったり、またある人にとってはペット、親、友人だったり。
あともうひとつ忘れがちなモノ、それは、自分らしさ。
「外の世界を見ることは
内なる自分に
耳を澄ますことに似てるはず」
いろいろな人を知り文化に触れて、経験値を上げて知恵付けて、すると同時に、失敗や屈辱や反省をも学ぶ。
憧れてやってはみたけれど、自分らしくなかったり身の丈を知ることになったり。
努力は報われなかったり報われたり、もっとすべきだったと後悔する。
成功も失敗もぜんぶぜんぶ糧となり肥やしとなり、自分を作り自分を知っていく。
外の世界に出れば出るほど、もっと細かく心の声が聞けました。
独り暮らしを始めたら、親のありがたさを知ったとか、
海外に出てみたら、日本の良さを知ったとか、ねっ。
胸元につけてたブローチは、とてもお気に入りだったのに、いつの日からか引き出しの中で、ひっそりと、でも、その輝きをは変えずに出番を待つ身となっていた。
自分らしさを見失いがちで、背伸びしたり人の真似をしたりして遠回りしてるけど、輝いて出番を待っているはずの、内なる自分の声に忠実に生きてみたい。
それがBROOCH、なのかなぁ、私にとっての。
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