2015年3月26日木曜日

おもちゃ美術館と新宿御苑

3月20日、四谷にある"東京おもちゃ美術館"に行ってきた。
戸塚からだと乗り換えが大変な気がして、存在は知ってはいたけどスルーしてた。
が、yseの一声で、仲間が動く。

いやいや、行けるもんだね。
特に我が家はベビーカーの時代は終わったしね。
新宿での丸ノ内線乗り換えがJRから離れていたり、ベビーカーだとエレベーターがなくて厄介ではあるけれど。

四谷3丁目駅からは徒歩5分ほど。
2007年に閉校となった"新宿区立四谷第四小学校"をそのまま受け継いでいるのだね。
おもちゃの美術館だもん、入ってすぐに、「あっ、ここ小学校?!」ってわかる佇まい、すごくシックリ来た。






子供達はすぐに各々、興味あるものへと導かれる。
目移りも早いです、仲間が遊んでいるおもちゃにも、すぐに吸い寄せられる。
ボーネルンドにありそうなおもちゃから、日本的な玩具まで、様々なおもちゃに、触れる、遊ぶ。





学芸員の方々に、未知のおもちゃの遊び方を伝授してもらうことも多々あり、子供達の興味は広がってゆく。

ピョンピョン蛙をバケツにジャンプさせたり。
動物の絵の神経衰弱なんかも、盛り上がったよ。

一歳のY5も、身を乗り出し、駆けずり回って、夢中になってる。


大人のyseがえらく喰い付いているのが、独楽回し。
コツを掴み、童心に戻っております。
学芸員の方々も、優しく指導してくれるの。

私も、なんとかはるか彼方の昔を思い出し、巻き付けと投げ方、掴んできました。

掴み切れない方がひとり…。
自分で巻くよ。
自分で投げても一緒に投げても、上手く独楽が回りません。


悔しいよね。!
何度も何度もトライするけど、できないんだもん。
みんな他の遊び場にどんどん移動してゆく。
Goedは、諦めたくないのと、悔しさと、歯痒さで、最後は大泣き。

数人の学芸員さん達が、代わる代わる慰めてくれたり、気を紛らわそうとしてくれたりしても、どなたにも笑顔を見せれず、地団太を踏み大きな声で喚きます。

この根性と負けん気と表裏一体の癇癪、時に人に迷惑を掛けるのがよくないのであって、迷惑さえかけなければ、大事にしたいとも思えるんだけどねぇ。

まだまだ気持ちが自分に負けてるよ、Goedくん。
いや、それを言うなら、私の方こそ、自分の気持ちに負けてるよね。
もっとGoedの癇癪を上手にやりくりしてあげないといけないんだよね。

なんとかその場を離れ、次のお部屋に行って、Goedの好きそうなおもちゃで気分を直そうとするのだけど、機嫌が戻ってきたのは、一つ下の階に下りてからのことでした。

そこは元音楽室で、走り回れるし、秘密小屋のようなものが気分を集中させるみたい。

木のぬくもりにも癒されたんじゃないかな。
そして、仲間にもね。


最後はミュージアムショップを見て、おもちゃ美術館を後にした。

ショップで一番目に焼き付いたのは、しろくまの後ろに鎮座する鳥彦。
沖縄の豊永盛人さんが作る琉球張り子。

今度お会いしたら、我が家にお連れしたいな。

この後は、新宿御苑へレッツゴー。
子供が多いと、レストランなどでは、「静かにしなさい、座りなさい」を連発する、コワコワ母ちゃんにならなくちゃいけないから、天気さえよければ、公園でごはん食べよってプランだった。


しかーし。
なんとも美味しそうな看板に魅かれ、立ち止まっていると、「お子さん連れでも大丈夫ですよ~」とお店の中から声がかかった。

「そ~ですか~」
これも何かのご縁だと、みんなでぞろぞろ入店。

ダッチペイビーのお店で、"四八珈琲"。



キッズメニューもあって、子供に優しいお店だった。

ところで、ダッチベイビーって、ドイツ風パンケーキのことなのね。
オランダのパンケーキと同じように薄いけど、膨らんだ感じが特徴的。

コーヒーカップがイッタラのタイカシリーズだったのも、よかったですな。





新宿御苑は、もうすぐそこだ。
私の前を歩いているeさんやyさんが、「昔、よくデートに来た~」って言い合ってる~。
何人前の彼氏となんだかね…。

私は新宿御苑は初めて。
まさに、都会のオアシス、だね。

いろんな種類の桜が植わっていて、まだまだ堅い蕾もあれば、もう満開の桜もあって、私達は、満開の桜の下の芝生に、シートを広げたよ。




新宿御苑、広いのなんのって。
私達、大木戸門から新宿門に抜けるようにして楽しんだだけ。
まだまだこの広大な敷地には、見所がたくさん。

写真を撮ろうとしても、こんなにちっちゃくなっちゃうよ。

Goed撮影の集合写真も、遠近感わからずこのザマよ。


途中でyseに留守番を頼んでジュースとお菓子を買いに行ったらば事件が2つ発生、yseから報告が?!

其の一、カラスがAicoのシートの上にウ●チした
其の二、そのカラスが、私がyseからもらった熱川土産をくわえて飛んでった

トンビとカラスには勝てません…。

そんな悲しみとは裏腹に、子供達は、大地と仲間と戯れる、遊べやあそべ!!

いい光景ですな。

これだけ広ければ、大声OK、走り回るのOK、親の方も、安心して話に花を咲かせることができるのだ。

somaからもらった輪っかひとつが、唯一の遊び道具。

子供はそれで、楽しやタノシ!!

みんなでお菓子、おいしいね。

耳を澄ますと、閉園のアナウンス。
さぁ、帰りますか。
ラッシュにぶつかるのも嫌ですし、丁度良いお開きタイム。

戸塚チームは新宿から座れてね、座ってすぐに、夢の世界。
戸塚までゆっくりおやすみ。

どんな想い出できたかな。
幼稚園始まったら、いつでも一緒に遊べるわけじゃ、ないのよね…。

emnkが言ってた。
この芝生もいいけれど、緑の絨毯はもっといいよって。
みんなでまた来ようね。

2015年3月25日水曜日

at a crossroads

T先輩、と私が呼ぶ。
Tせんぱい、とGoedも呼ぶ。
3歳児らしからぬ呼び方が、滑稽なようなかわいいようなで、敢えてやめさせたくない。

T先輩は、高校のソフトボール部のひとつ上の先輩。
今の住まいはお互いに、東海道線沿い。
中間とは言い難いかなり我が家寄りの、辻堂のテラスモールでランチ。
3月8日のお話。

私はまたまた、梅蘭のやきそばを…。
ついついコレを食べてしまう懲りない私。



GoedはすぐにT先輩と打ち解けあって、
「Tせんぱいはちっちゃいころ、なにしてあそんでたのぉ~?」
なんて、質問。

「うんとね、T先輩はねぇ~」
って、御本人も受け入れ態勢。

ふたりは仲良し。
抱っこの指令も先輩に飛ぶ。



Goedはソフトクリームを食べたくって仕方ない。
大人は兎に角座って、しゃべりまくりたい。

カフェに落ち着く。
3歳の容赦ない割り込みにもメゲズ、ふたりはとにかくシャベル。

春から高校生の男の子と中学生の女の子のお母さんのT先輩とのおしゃべりは、未知の世界だけど、確実に自分にもやってくる未来、そして自分自身が通ってきた過去。

でも決定的に違うこと。
T先輩が言う。
「今の子の方が、選択肢がたくさんあって、実行できる」

確かにそうかもしれない。
インターネットなどが普及して、より容易により広範囲に情報収集が可能だし、母親の社会進出も進んで、縦にも横にも斜めにも人間関係が広がって、親も子供の夢に協力しやすいし、より可能性を知ることもできる。

T先輩の息子さんは、サッカーをするために中学校に通い、春から通う高校では、全国大会のレギュラーを狙おうとしている。
娘さんは、中学校には女子サッカー部がないから、学校が終わると電車に乗って、遠くのクラブチームに通っている。

こんなこと、私達の時代には考えられなかったよねって。
そして、ふたりで自分達の過去を振り返る。

T先輩は、実業団からスカウトがかかる程の、東京では有名なピッチャーだった。
それはもう、豪速球でね。
野球部との交流試合では、野球部員達が、バッターボックスで腰を引いていたからね、えっへん。
私達の自慢のピッチャーでした。
私?
そんな立派な先輩に直接ピッチングを教えてもらったにも拘わらず、へなちょこピッチャーで、ボールに蠅が止まると、よく父に言われたものだった。

T先輩は、高校を卒業した後は短大に進学し、ソフトボールは、やらなかった。
燃え尽きちゃったのだね。
「もし、あの時実業団に進んでいたら、どうなってたんだろうね」
ふたりで、そんな話になった。

At a crossroads in her life.

T先輩は、もうソフトボール、やりたくなかったんだって。
あの頃の私達、都大会で上位になることが目標だったわけで、都大会の上には、まだまだインターハイがあるなんて、気にも留めてなかった。
大学にはインカレがあること、実業団で働きながらソフトボールをする社会生活もあって、オリンピックの種目に成りえたことも、知らなかった。
ただただ、都大会でなるべく上位に喰い込みたい、それが全て。
なんて、ちっちゃな目標だったんだろうか…。

それでも実業団に進んでいたら、より大きな目標を、より優秀なチームメイト達とより大きな目標に向かってソフトボールに磨きをかけていたんだろうな。
そして、出会う人も、経験することも、全てすべて、違ったんだろうね。
価値観さえも、変わっていたかもしれない。

今こうして、T先輩と私が、ココ辻堂にはいなかったか…。
Goedが、「Tせんぱいのでんしゃにバイバイするー」って、金網を掴んでることもなかったね。



T先輩と別れて、私達は、テラスモールと反対口にやってきた。
以前Aicoが教えてくれた、珈琲豆屋さんに行くからだ。
徒歩15分ほど。

"27 COFFEE ROASTERS"



カフェも併設。
広くはないお店だけど、そのちっちゃさが、心地よくもある。
お店に入った途端に目に飛び込んでくる珈琲豆は、カップにフレンチプレスから注いで試飲ができる。

モダンな雰囲気が、最近のお店かと思わせるが、1997年創業。
かさい珈琲という名前は、27 COFFEE ROASTERSに変更。
新店舗名である27は、少年時代にはじめてもらった野球の背番号なのだそう。



今日は、Satocchiのお姉さんの誕生日プレゼントを買いに来たのだ。
珈琲好きだからね~。

・お店の定番のコーヒー
・ゴージャスでユニークなコーヒー
・Cup of Excellenceを受賞したコーヒー

をギフトBOXに詰めてもらいました。





待っている間、好きなコーヒーを1杯サービスしてくれます。
アイスカフェラテください。

おぉ、なんて旨いんだ。
しっかりとしたコーヒーの旨みが堪らんよ。

半分はGoedに飲まれてしまったけど。
キミがもうちょっと大きくなったら、ふたりでカフェ巡りもしてみたいね。

店長の葛西さんは、川崎で工場を営む両親を持つ長男だった。
以後、HPからです。

「サラリーマンとして真面目に働き、当時は喫茶店ではパフェを頼むほど、コーヒーに興味はなかったそうな。

時代の流れで町工場がどんどん潰れて行く中、葛西さんの御実家も御多分に漏れず、お父さんから、「今ならここを閉めた資金でなんとかなるだろう、何かやってみないか」と申し出があったそうな。

知り合いの不動産屋さんから、自家焙煎珈琲豆店を勧められ、よくわからないけどやってみることにしたそうな。
「動機が不純でしょ」って、葛西さん。」

At a crossroads in his life...

人間生きていると、実際のところ、分岐点だらけ。
たまたまこっちの道で帰ろうとしたけれど、もし、あっちの道で帰っていたら交通事故に遭っていたかもしれない。
悩んで悩んで、黒ではなくて赤のバッグにしたら、そのバッグをいいねと声を掛けてくれた人と、一生涯の友人になったとか。

ちっちゃな分岐点も、大きな未来が待っている。
どっちに進んでも、自分が決めたこと。
選び方を失敗したと悲観することがあるかもしれないけど、その先にはまた、分岐点がある。

"CROSSROADS"
この単語、耳心地よく感じるのです。
多分ね、「R」の発音が2つ入っている単語だからすごく外国語を感じる憧れの単語なのかも。

私がこの言葉で、思い出す歌がある。

映画『ドリームガールズ』でBeyonceが歌った、"Listen"。
  Listen 聞いて
  I am alone at a crossroads 私は今独りで人生の岐路に立っているの

ABBAの"when all is said and done"。
映画『マンマミーア』で歌われているのよね。
  Standing calmly at the crossroads, no desire to run
  ジタバタせずに、静かに岐路に佇む
  There's no hurry anymore when all is said and done
  なんだかんだ言っても全てが済んだんだ、もう急ぐ必要はない

生活の中にも、ちっちゃなcrossroadsあるよね。
時に慎重に、時に大胆に、時に楽しんで、時に失敗してもリベンジすればいいんだから、その時よかれと思った方を胸を張ってチョイスしよう。

あっちがよかったと後悔するのって、"癖"なんだよね。
あるもので満足するのも、"癖"にしたいところだね。




2015年3月23日月曜日

珍しく文字いっぱいの本なんかを読んでます

小説読むのが、すごく遅いです、akkoです。
(ヒロシです、風)
母に似たのか、もう3歳半ばだというのに、文字が多い絵本はすぐに飽きてしまいます、Goedです。

ここのところ立て続けに、文字がいっぱいの本、読めてます、akkoです。
3歳8ヶ月の頃から、急に文字がいっぱいのページを、ホイホイめくらなくなりました、Goedです。


残酷な王と悲しみの王妃
中野京子著

夏に本屋で見つけ、買ってしまいそうになったけど、図書館に予約。
たった6人待ちだったけど、ひとりひとりが1ヶ月程に延長してたようで、すっかり年をまたぐことに。 

著書名にリンクを付けたので、是非開けてほしい。
このリンク先が、なかなかおもしろいのだ。
私には、本を読むだけでは理解が不十分だったのだけど、このリンク先の中野さんの説明を読んだら、ぐんと理解度が高まったような気がするよ。



中世ヨーロッパの、王妃として生まれた女性達の悲しい運命が、わかりやすく書かれている。
表向きは華やかな生活に見えても、その運命の全ては政略のために使われる。
そんな時代があったことを知っておきたくて、読む。
そんな時代を経て、今の、この平和な時代があるのだから。

この本、大好きな"バニアンツリー"で、一気に読み上げてしまった。
どれだけ居たのって聞かないで。




カレル・チャペックさんの絵本を読んでみたくなった。
チェコの国民的作家さん。

で、図書館から借りた本が、
『ひいおじいさんと盗賊の話』
でもこれ、カレルさんのお兄さんのヨゼフさんの絵本だった。

ヨゼフさんは、チェコの新聞社で風刺漫画を担当したが、ナチズムとヒトラーに対する際どい批判により、1939年に逮捕・収監され、1945年4月、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で亡くなったという。

芯のある強い人間だったであろうヨゼフさんが、子供向けのこんなやさしい文章を書くなんて、きっと何かメッセージがあるんだろうなと、あとになって思っている次第。

文章の中に出てくるいくつかのチェコの町の名前のうち、懐かしい名前に出くわし、思わずその時の関係者にメールをし、久しぶりにやりとりができるチャンスも頂いた。

その町の名前は、"ハラデッツ・クラロヴェ"。
このたった10文字の町の名前の中に、ほろ苦く、懐かしい、様々な想いが詰まってる。

カレル・チャペックさんの、『郵便屋さんの話』、『お医者さんのながいながい話』も読んだ。
郵便屋さんの話は、話も然ることながら、藤本将さんのイラストがツボ。
お医者さんのながいながい話は、なんといっても関美穂子さんの型染めのイラストなんて、ツボもツボ。



ここからGoedの話でございます。

最近、絵本熱の低いGoedに、変化が現れた。
どんなに文字が多くても、ページをめくらず聞き入るようになったのだ。
今までは、話なんてそっちのけで、かと言って絵を見入るわけではなく、ただただゴールまっしぐらと言う感じ。
そのページを読み終わらないうちにページをめくるものだから、読んでいる方としては、いやになるのですわ。

それが、ページをめくらなくなったのですな。

そのことを確信したのがこの絵本。
emnkがプレゼントしてくれた、『しずくのぼうけん』。

確実に文字は多い。
けれど、お水の行方や変化がおもしろいのだろうね。


話が理解できるようになると、おもしろいのだろうね。
聞き逃したくないのかな、ページをめくらないのだ。
読んでいる側にしたら、気分がいいものだ。


この本もそう。
『ぼくのニセモノをつくるには』
ヨシタケシンスケ 作・絵

登場人物に共感したり、もっと知りたいと思わせる文章が惹きつけるのだよね、きっと。

めくりません。
そして、何回も読まされます。
自分で読んでいることさえ、あるほどだ。


この冬、気に入って読んだ本。

・『パパと10にんのこども』
ベネディクト・ゲッティエール 作・絵

・『ともだち絵本 けんか』
シャーロット・ゾロトウ 文、ベン・シェクター 絵

・14ひきのさむいふゆ
 いわむらかずお 作・絵

・『ゆきのひのゆうびんやさん』
こいでたん 文、こいでやすこ 絵

・『きつねどん』
ハンガリーの民話





『どんぐりころころ おやまへかえるだいさくせん』
スギヤマカナヨ 作・絵

図書館に返すのに本袋からチラッと見えた表紙の一部を見て、
「かえしちゃうの~?」
って。
「クイズ・ドレミファドン」っていうクイズ番組が昔あったけど、「表紙ドン」があったら、Goedを出してみようか。



身近な人が本を読む姿を見て、読むのが当たり前に思えることも、あるものかな。
私の母は、本を全く読まない人だった。
私は本を読むお母さんに、なりたいな。