2015年11月28日土曜日

鎌倉、そう遠くもない思い出話―御成町のスタバ―

うーんと前の話です。
鎌倉遠足の話をひとつ前でしたもんだから、鎌倉の想い出、ふたつ、備忘録してないことを思い出した。

ひとつめのお話。
あの日は3月1日。
雨の降る寒い日。
Goedが喉の風邪、Satocchiがアデノウィルス、我が家の男共がダウンしている週末。

Satocchiが、「akkoちゃん、どこかにお一人様しておいでよ」と。
そーですかぁ~、では、ありがたくお一人様、頂戴いたします。
で、向かった場所は、鎌倉のスタバ。
全国に13店舗ある、スターバックスコンセプトストアのひとつ。

このお店は、鎌倉の一等地にあり、「フクちゃん」で有名な漫画家、横山隆一氏の邸宅跡地に建てられました。
氏の生前、漫画家たちが集まるコミュニティの中心地でもあった邸宅は、氏が愛した桜の木、藤棚、プールなどをそのまま残しながらも、こだわりのある地元の方々が心地よく集う空間に生まれ変わりました。
〈スターバックスのHPより抜粋〉

店内には、あちこちふくちゃん。

お正月に地元のスタバで買った福袋に入ってたビバレッジカードを使いたいってのもあり。


丁度図書館で借りて来ていた数冊もの本も、ゆっくり読みたかったってのもあり。





少し待って、プールやお庭に面した窓側の席に案内してもらった。

いいもんですな。
雨を見ながら、おいしいコーヒーを飲む。
おいしいコーヒーを飲みながら、好きな本を読む。

幸せ…。





かれこれ10年以上前に読んだ
『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著)。
もう一度読みたくなって、図書館で借りてみた。









「寝る時間が遅くなるからとか、服がぬれて着替えをしなければならないからとか、じゅうたんを泥んこにするからといった理由で、ふつうの親達が子供達から取り上げてしまう楽しみを、私達はロジャーに許していましたし、喜びを分かち合っていました。」

「幼い心に焼き付けられていくすばらしい光景の記憶は、彼の失った睡眠時間をおぎなってあまりあるはるかに大切な影響を、彼の人間性に与えているはずだと、私達は感じていました。」

「雨の日は、森を歩きまわるのにうってつけだと、かねてから私は思っていました。」

「子供達の世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激でみちあふれています。残念なことに、私達の多くは大人になる前に澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」

もし妖精がいるのなら、「生涯消えることのない『:センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性』をさずけてほしいと頼むでしょう」

「この感性は、大人になるとやがてやってくる倦怠と幻滅、私達が自然と言う力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。」

「生まれつきそなわっている子供の『センス・オブ・ワンダー』をいつも新鮮に保ち続けるためには、私達が住んでいる世界の喜び、感激、神秘などを子供と一緒に再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。」

「子供にとっても親にとっても、『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。」

「もしあなた自身は自然への知識をほんのすこししか持っていないと感じていたとしても、親として、たくさんのことを子供にしてあげることができます。
たとえば、子供と一緒に空を見上げてみましょう。
風の音を聞くこともできます。
雨の日には外に出て、海から空、そして地上へと姿を変えていくひとしずくの水の長い旅路に思いを巡らせることもできるでしょう。
都会で暮らしていたとしても、公園やゴルフ場で、あの不思議な鳥の渡りを見て、季節の移ろいを感じることもできるのです。」

「子供と一緒に自然を探検するということは、しばらく使っていなかったあなたの感覚の回路を開くこと、目、耳、鼻、指先の使い方をもう一度学び直すことなのです。」

「地球の美しさと神秘を感じとれる人は、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけしてないでしょう。」

「自然が繰り返すリフレイン― 夜の次に朝が来て、冬が去れば春になるという確かさ― の中には、かぎりなく私達を癒してくれるなにかがあるのです。」

とてつもなく共感する。
SENSE OF WONDER、私こそ忘れずに持ちたい、そして、家族でそこに楽しみを見出したい、と思うのだ。


次に読んだのは、『火のくつと風のサンダル』。
著者はドイツ人の、ウルズラ・ウェルフェル。

チビでふとっちょな男の子。
そのことでからかわれがちで、自分に嫌気がさしている息子を父親が旅に連れ出す物語。
前向きでユーモアのあるあったかい人柄の父親と、靴修理でお金を稼ぎながら資金を作るという貧乏旅、しかも4週間の徒歩の旅が、男の子を成長させる。

父親と二人旅。
私がまさに、Goedとしたいこと。
私は母親ですが。


快くふたりを旅に出し、温かく迎える母親のポジションもやりたいけどね。

逞しくなって自分に自信を取り戻して旅から帰ってきて、スヤスヤ眠る息子の顔を見つめる夫婦という絵も、憧れるなぁ。

旅の最後にふたりは床屋で散髪をするんだけど、これと同じ経験があって、あの時のこと、思い出したりもした。



それから、『あかちゃんからの自然療法』なんて雑誌も読んだ。

憧れちゃう、自然療法。
少しだけ、できることだけ、興味のあることを、取り入れよう。
私は、そのくらいが、いいや。

喉の痛みにはすりおろした蓮根がいいというのは、頂きポイント。
大根と蓮根のみぞれ雑炊、次回の風邪の際には作ってみよう。
しかーし、ここ最近、誰も風邪をひかない我が家であるのは、ありがたくもあ~る。
"れんこん湯エキス"なる商品もあって、子供にも飲みやすいんだって。

それからターシャ・チューダーの
『思うとおりに歩めばいいのよ』。

虫が喰いまくったキャベツを抱っこしたターシャさんの写真を見て、遠い記憶を思い出す。

「虫が食ってるほど、その野菜は美味しいってことよ!!」
八百屋のおばさんが言った言葉。
私が幼稚園児だったか小学生だったか忘れたけど、常に心に残ってる。


そうこうしていると、Goedからメッセージが。
ガラガラ声で伝えてくれたメッセージは、
「だいじょうぶだから、楽しんできてね」
「早く帰って来てね」
「雨降ってるから傘さしてね」


ありがとう。
ふたりのお陰様、コーヒーと静けさのお陰様をもちまして、身も心も充電完了でございます。

そんな鎌倉の想い出、そんな日もあったなと、備忘録完了。


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