「この紫色の鳥は、男の子が作り出したんだね」
遊びに来ていたSanaPが、私が図書館で借りてた絵本を、娘のsicoと一緒に見た後に、そう言った。
「そうだよね、あっ、そうか、そうだ、そうじゃん、そうなんだ」
私はそのことに気付かされ、納得し、ハッとさせられた。
私ったら、なんてキゼワシイ、カチンコチンな頭してたんだって。
私ったら、そんなことも気付けない、貧しい心持ちしてるんだなぁって。
その絵本は、言葉の無い絵本。
『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』
アーロン・ベッカー作
中表紙、今ならわかる、意味があるなと。
退屈でつまらなくしている女の子が、ふと、赤いマーカーを部屋の中に見つける。
そこから彼女の不思議な旅が始まる。
そのマーカーは、彼女の描くものを実現させてゆく。
彼女が描いた扉を開けると、知らない世界に迷い込んだ。
旅は進み、紫色の鳥に出会う
。
その鳥に導かれて、旅は進む。
そして旅は終わる。
こうして、読み終えたSanaPが言ったのね。
「この紫色の鳥は、男の子が作り出したんだね」
SanaPが、感受性の強い想像力の豊かな人に思えた。
私がレベルが低過ぎ?!
SanaPがブラボーなお人?!
でもね。
SanaPの読解力のお陰で、こう想えたよ。
毎日つまらない、自分だけがつまらないって思うのは、独りよがり。
実は、うーんと近くに、自分に似た人がいたりするものさ、探せるものさ、出会えるものさ。
冒険の扉はいつでもどこでもスタンバイされてるのを、開けないのは、自分の心の弱さと無関心。
誰もがマーカー、持ってるよ。
キャップを開けて、まずは、扉を描いてみよう。
何かが始まる予感がするよ。
SanaPにも、絵本にも、感動させられた。
ありがとう、SanaP。
この絵本、SanaPのお陰で、10倍楽しめたよ。
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