2014年9月4日木曜日

紫色の鳥

「この紫色の鳥は、男の子が作り出したんだね」

遊びに来ていたSanaPが、私が図書館で借りてた絵本を、娘のsicoと一緒に見た後に、そう言った。

「そうだよね、あっ、そうか、そうだ、そうじゃん、そうなんだ」
私はそのことに気付かされ、納得し、ハッとさせられた。
私ったら、なんてキゼワシイ、カチンコチンな頭してたんだって。
私ったら、そんなことも気付けない、貧しい心持ちしてるんだなぁって。


その絵本は、言葉の無い絵本。

『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』
アーロン・ベッカー作







中表紙、今ならわかる、意味があるなと。







退屈でつまらなくしている女の子が、ふと、赤いマーカーを部屋の中に見つける。

そこから彼女の不思議な旅が始まる。




そのマーカーは、彼女の描くものを実現させてゆく。






彼女が描いた扉を開けると、知らない世界に迷い込んだ。




旅は進み、紫色の鳥に出会う

その鳥に導かれて、旅は進む。


そして旅は終わる。





こうして、読み終えたSanaPが言ったのね。
「この紫色の鳥は、男の子が作り出したんだね」

SanaPが、感受性の強い想像力の豊かな人に思えた。
私がレベルが低過ぎ?!
SanaPがブラボーなお人?!


でもね。
SanaPの読解力のお陰で、こう想えたよ。

毎日つまらない、自分だけがつまらないって思うのは、独りよがり。
実は、うーんと近くに、自分に似た人がいたりするものさ、探せるものさ、出会えるものさ。
冒険の扉はいつでもどこでもスタンバイされてるのを、開けないのは、自分の心の弱さと無関心。
誰もがマーカー、持ってるよ。
キャップを開けて、まずは、扉を描いてみよう。
何かが始まる予感がするよ。


SanaPにも、絵本にも、感動させられた。
ありがとう、SanaP。
この絵本、SanaPのお陰で、10倍楽しめたよ。






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