初めて物語 其の一
初めてトイレでうんちができたの巻
2月2日
実は前の日、東京駅の構内トイレで、彼は怒られながら、私と約束をしてしまったのね。
「明日オムツにうんちしたら、外に出る」って。
約束は守らなければいけないからね。
動画にも撮って証拠作成。
でもね、こんなこと、何度やってきたか。
この手の"うんちの約束"、いっちども、守られたことなんて、ない。
こんな約束はその場しのぎで、「明日は絶対トイレでしますっ」って、大物俳優もビックリな迫真の演技をするものの、翌日しっかりとオムツにしちゃう。
ところが、今回は、違った。
その朝は、「うんちでる、トイレいく」と言った。
そしてすんなり、出た。
それはそれは嬉しかったようで、「でたねーっ、よかったねーっ」「へびみたい」って、喜んでたわ☻
(ごめんなさい、汚い話だけど、備忘録させてください)
「Karinにおしえてあげる」って。
初めてトイレでできたこと、真っ先にKarinに報告したいわけね。
そりゃそうか。
Karinはできてるよって、常々母から言われ続け、Karinがひとりでトイレするのも、何度も見てたもんね。
「ようちえんいけるね~、よかった~」って。
本当は行けるの、オムツ取れてなくても。
でも、トイレでオシッコもうんちもできなくちゃ、幼稚園には行けないんだよってプレッシャーを与えてた。
私、「幼稚園に行けないよ」とか、「KarinもRickyもみんなパンツだよ」とか、「1歳のKaiくんだってもうすぐトイレでできるようになって、Goedが弟になっちゃうよ」とか、他人を引き合いに出したり、プレッシャーかけたり、やってはいけないとされていることを、しっかりジリジリ、嫌味を言い続けてた、悪い母。
泣いたりすることもあったけど、言われ慣れたようで、開き直り、約束しては破り、こっちとしても嫌味も言いたくなるってもんだ!!
でも、いったんできるようになると、「パンツはく」とか言いだす。
家では寝る時以外はパンツにしてみた。
ふーん、できるじゃないのぉ。
翌日は彼なりに緊張があったのかうんち出ず。
翌々日夜、ちょっとトイレを渋ったけど意を決しトイレに行き、ギリギリセーフで2回目のうんち成功。
そしていよいよ、2月9日、サークルのスマイルキッズにパンツで行ってみた。
その後フードコートでランチもしたし、帰りに公園で遊んだ。
その間5回もトイレ行ったけど、つまりはその都度トイレ教えてくれたってこと。
できるじゃないのぉ!!
2月10日、朝起きると紙おむつは濡れてない。
その日の夜、「パンツでねる」と、言い出す。
よっしゃ、パンツで寝てみよっか!!
翌朝、起きるとすぐにトイレに行ったけど、本人も無意識のうちに、はい、漏らしてた。
ま、いっか。
本人もやる気はあるし、今晩も、パンツで寝てみるか。
初めて物語 其の二
初めての歯医者さんの巻
1月28日
歯磨きしてたら、奥歯に黒いちっちゃな点を発見。
ガーン…、毎日歯磨きしてるのに…。
とにかく歯医者に行ってみよう、私も久しぶりにチェックしてもらいたかったし。
一緒に診察室に入る。
一緒に座りたいとグズグズする。
「今日はスペシャルだよ、特別に、お母さんと一緒に座るけど、本当は独りで座るんだよ」
そうして診察が始まった。
黒い点は虫歯ではないが、これ以上大きくならないようにしっかり歯磨きをしましょうとのこと。
そして、進行を食い止めるお薬を、チュンチュンして、おしまい。
私の診察中は、おばあちゃまが、遊び相手をしてくれる。
おばあちゃまと遊ぶことを楽しみに来ていたし、それがウルトラマン遊びとなったら、テンションは急上昇。
とっても楽しかったみたい、帰るのが大変でしたから。
それはそうと、ビビりな性格が功を成し、黒い点が大きくなることを恐れるようになったGoed。
その夜から、歯磨きを面倒くさがらなくなったどころか、率先してやるようになったとさ☺
2回目の2月4日。
歯医者さんに向かいながら、Goedが言う。
「きょうは、ひとりですわれるよ、このまえはスペシャルだったからね、akkoさん、いったでしょ」
サッサと診察室に入り、ササッと椅子に座り、お口をあーん。
天晴れ、Goed!!
これさえ終われば、また、おばあちゃまとウルトラマンで遊べることは、計算済みなのであった。
初めて物語 其の三
初めての美容院の巻
2月3日
Goedと近所の子供達の専属スタイリストのChibaちゃんが、体調を崩して入院。
2月の初めに予定していたチョキチョキは、Chibaちゃんが退院するまで延期。
Chibaちゃんに完全に回復してもらわねば!!
「Chibaちゃんじゃなきゃ、やだーっ!!」
と、突っぱねるGoedには困りもの…。
2月13日にスタジオで初めての撮影があるからさ、絶対に伸びた髪の毛、切ってもらわなくっちゃいけないわけよ。
私が?
私は本当にブキッチョでねぇ、しかも撮影があるというのにこのブキッチョテクを披露するわけにはいきませぬ。
近所の1000円で切ってくれる美容院に見に行くだけ行ってみたけど、断固拒否。
1700円で切ってくれる美容院に見に行ったら、なんか、拒否の仕方がライト。
家に帰ってから、よくよくGoedの話を聞いてみたら、「ぼうしのおねえさんがいい」とのこと。
ふむ、なにげに店内を観察してたのか、コヤツめっ。
翌日、体操教室の後に美容院に行く。
初めは嫌がっていたけど、帽子のお姉さんを見つけると、やる気になってきたようだ。
もしや指名料なんて取られないかと冷や冷やしたが、そこは、大丈夫☺
車に乗って、ドラえもんのケープを巻いて、好きなDVDを選ばせてくれて、帽子のお姉さんがカットしてくれる。
パーフェクト!!
Goed、美容院でカット、大成功。
帽子のお姉さん、ありがとうございました。
乗っていた車は、真っ赤なフェラーリ。
ワックスで簡単に髪の毛を立たせることができるようになりました。
でもね。
「つぎは、Chibaちゃんにきってもらう」
ってさ。
10ヶ月の赤ちゃん時代からずっと、切ってもらってるんだもんね。
切っても切れない、強い御縁のようですな。
あんなに、トッキュウジャーのトカッチの頭になりたいと言っていたのに、今はすっかりウルトラマン男子。
ポーズといえば、スペシウム光線。
それでも、数日後、3COINSでメガネを見つけたGoedは、やっぱり自分がトカッチに憧れていたことを思い出し、買わされました。
青い縁の、メガネ。
初めて物語 其の四
初めての幼稚園体験の巻
2月4日
2月4日は幼稚園の説明会。
子供達は先生方が預かって下さり、お山や教室で遊ばせてもらってた。
初めての、幼稚園体験だ。
かなり楽しかったようで、帰るのに一苦労。
クラスも発表になり、注文していた制服も受け取った。
帽子をかぶって帰りたいと言う。
ふーん、似合うねぇ。
もう、春から幼稚園だね。
家に帰ると、いろんなことを言い始める、しかも、ずっと、何回も。
「はるになったら、ようちえんだね」
「akkoさん、さみしい? ドライブ(仮面ライダー)みてていいからね」
「よるになったらかえってくるから」
「ようちえん、ちかづいてきた?」
「ようちえん、いけるね~」
「せんせい、ようちえんのふくに、なまえかいてくれるかなぁ」
トイレでうんちができなくて、幼稚園には行けないと思っていたGoedが、トイレでうんちができるようになり、幼稚園の体験が楽しかったわけだ。
うーんと自信がついたのだろう。
うーんとワクワクするのだろう。
これから君の人生、初めてのことだらけ、ワクワクドキドキだらけ、だね。
幼稚園に通うようになったら、ますます、たくさんの"初めて物語"が生まれるね。
でも残念ながら、良いコトだけじゃないんだよ、嫌な事だって、必ずあるんだ、人生って。
でもさ、ガンガン飛び込んで行こうぜ!!
いつも、いろんな意味で、味方でいるからさ。
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