あの入園式から、もう1年経ったなんて。
信じられない時間の早さ。
年少さんとしてこの陸橋を渡ることも、ここから電車バイバイすることも、もう最後かと思うと感慨一入。
Goedを年少のクラスに送ったその足でドトールに通うのも、今日が最後。
たくさんの独り時間に、感謝。
この1年間の成長、本当に大きかった。
・着替えが全部自分でできるようになった。
・言われなくても、朝ごはん→着替え→歯磨き→園服の流れに乗る様になった。
・リュックのバックルをカッチャンできるようになった。
・幼稚園に喜んで行くようになったどころか、下駄箱前で御仕度できるのを待っている私に「もう行っていいよ」と声をかけてくれるようになった。
・すれ違うお母さんや、幼稚園の先生方に大きい声で挨拶ができるようになった。
・校門でいつも見守って下さる園長先生に必ず握手ができるようになった。
・先生のお話を、おしゃべりしないでしっかり聞けるようになった。
・順番を守れるようになった。
・毎回お弁当を残さず食べて帰ってきた(1回だけ量が多過ぎて残してたが、さすがに先生からも多過ぎると言われた)。
・トイレが完全にひとりでできるようになった。
・手洗いうがいが習慣になった。
・帰宅後、リュックの中身を片づけるのが習慣になった。
・1~39まで数えれるようになった(39の次はどうしても50になる)。
・喰い付く絵本なら、文字が多くても聞いてられるようになった。
・絵本を読んでもらっている時に、ページをめくったり違うことをしゃべったりしなくなった。
・顔しか描けなかった絵が、頭足人→体付きの人になり、基底線や山、御日様を描くようになった。
でもまだ…
服をうしろまえに着る。
ブランコをひとりでこげない。
幼稚園の帰りは、家に帰りたくなくて引き上げるのに苦労する。
一時問題になったのが…
・お友達へのチョッカイがひどい上に、先生の目を盗んでやろうとすること。
でも実はいつもバッチリ見られていて、そのたんびに怒られてた。
ことごとく先生から報告をもらい、ひどい時は相手のおうちに謝罪の電話をかけたこともあったくらい。
・冬になってトイレに行く回数が多過ぎて、膀胱炎や精神的に何かあるのか、要観察だったこと。
寒いからトイレが近くなるのはわかるけど、午後になると、10分に1回行くことが1ヶ月以上続いた。
・「えっ?」って聞き返すことが度々あって、難聴なのか、現在観察中。
ある時なんて、野々村議員張りに、手を皿にして耳に当て、「えっ?」って何度も聞き返してさ。
聞こえてるのにとりあえず聞き返していると思われイライラした私は、
「えっ?って聞くのが癖になってるんじゃないの?えっ、じゃなくて、聞こえなかったからもう1回言ってって言うようにして」
とアドバイス。
今では「えっ?」は減り、「もう1回言って」の方が定着、うーん、やっぱり難聴なのか、ただお耳が日曜日なのか微妙なとこ。
時間に任せようと思っているのは…
ひらがなの読み書き。
必要に応じて学習していくだろうプロセスを、彼の隣で観察してみたい。
只今読めるひらがなは、「あうきこさとひふゆりろ」。
そして、一年間Goedのことを見てくれていた担任の先生から教えてもらった、一番大事なこと。
「大人の目を気にするな」
さっきも書いたけど、悪さをしたがる割りには先生の目を気にしてチラチラ見ているという。
かと思えば、良いことをする時も、先生をチラチラ見ているらしい、つまりは、アピールね。
「お友達の嫌がることは、先生が見ていようがいまいがしてはいけない。」
「良いところを見てもらおうと思わなくったって、自然といいこと、ちゃんとやってる、知ってるよ。」
そんな風にその都度Goedにさとしてくれていた先生、終業式間近になり、いよいよストレートに、こう叩き込んでくれた。
「大人の目を気にするなっ」
その報告を受けた時、私自身にも、叩き込まれた気がしたの。
「そんなことしたらお店の人に怒られるよ」
「そんなことしたら先生に怒られるよ」
「そんなことしたらおまわりさんが来るよ」
「そんなことしたら、もう遊ばないって言われちゃうよ」
あまりに我の強い性格ゆえに、2歳前からずっと、そんなセリフばかりをGoedに浴びせかけて、彼の行動を制止していたような気がします。
しかしながらそんな言葉でやめるような子ではなかったから、それらのセリフは留まることを知らず。
そんな言葉を聞くような玉ではないと思っていたけれど、先生の仰る通り、大人の目を気にする子供に、いつしかなっていたような気がします。
今からでも遅くないですかね。
自分が正しいと思った時や何か想いがあった時は、自分を曲げない男になってほしいと思うから、彼を注意する時の言葉を、変えていける母でありたいと、思うのです。
先生が、気付かせてくれました。
私にこそ、必要な言葉でした。
先生、寿退職!!
退職の発表は終業式の日だとは知ってはいたが、みんなが帰り始めた頃のカミングアウトとは!!
先生、言いにくかったのかな…。
堰を切ったように、泣いてました。
急いで残っていたクラスの子供達を掻き集めて写真をパチリ。
子供達はこれが先生との最後になるとは理解不能。
"お別れ"って、いつになるとわかるのかな。
卒園式では泣く子もいるっていうから、まもなくなのかな。
わからないものだから、せっせせっせと「達磨さん転んだ」に精を出す。
その日のうちにクラス役員さん達が、動き出してくれた。
菓子折り、寄せ書き、先生とのアポイント、頑張ってくれました。
先生の退職日はもう間近…。
クラス20人全員のお母さんからのメッセージ、こんなにきれいにまとめてくれた。
あれから4日後の3月28日、先生との最後の時間。
集まれる人だけで集まった。
やっぱり子供達はまだ、先生が春になったら幼稚園にはいないんだってことはわかってないな。
「ありがとうございました」
みんなしっかりご挨拶はするけど、本当の意味はわかってない。
数週間前のGoedの年中さん予想はこうだった。
「ももぐみ」「N先生」
でも数日前になってこう変わった。
「ももぐみ」「もういっかいY先生」
もう、叶わないね…。
ちゅうりっぷ組のお母さん達、みんなのお陰で私も年少のお母さん、できました。
すてきな仲間です。
早速身に着けてくれたよ。
幼稚園の外の壁に這うように咲いていたお花を、帰りに見つけた。
「せんせいにあげたブローチのおはなみたいだねー」
ここ、幼稚園の外。
これやると先生に怒られるよって、以前誰かに言われた。
それでもGoedはやりたいと言った。
がんばって登って、フェンスがなくなるとこまで行くんだって。
「でも、せんせいにおこられちゃうかなぁ」
私、言ってやった。
「いいじゃん、怒られたって、どうしてもやりたいんでしょ、自分の力試したいんでしょ、だったら先生が怒ったって、ぼくはどうしてもやりたいんだって言えばいいじゃん、怪我したって自分の責任ですからって、今これをやり遂げることが大事なんだって、言えばいいじゃんっ!!」
熱くGoedに弁を奮った。
「わかったっ!!」
Goedもその気になった。
そして30m程かな、フェンスを伝ってゴール。
自分の力で道路に着地。
こんな形で受け止めた母ですが、よろしかったでしょうか、ちょっとズレてますかね…。
幼稚園行事の時に、よく身に着けて行ったこのブローチ、本来の意味からは引退です。
ちゅうりっぷ組の赤バッチ、おたより帳も、4月になったら心機一転。
おたより帳によると、この1年間で、身長4.8㎝、体重1.5kgの成長、休んだ日数は7日間。
うち4日間は、旅行などの親都合。
3日間は、喉風邪2日と結膜炎1日。
ちゅうりっぷ組、さようなら。
ちなみに終業式の後、クラスのお友達とスシローに。
年少さんを無事に楽しく過ごせたお祝いだ。
こんなにもこんなにも、お友達と過ごす時間が楽しいなんて。
お友達と過ごすことが楽しいと思えるGoedの成長に感謝。
お友達と過ごすことは楽しいよと教えてくれたお友達、先生方、幼稚園に、感謝。
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