2013年12月26日木曜日

森に学ぶ

"森のようちえん もみの木園"のこと、Fちゃんが教えてくれた。
「わんぱく坊主のGoedには、森のようちえん、いいんじゃない?!」

調べてみた。
すごく共感。

でも絶対に通えない場所・・・。
活動場所は主に、舞岡公園なのだ。
地元戸塚区内でもねぇ、バス通いで送り迎えはできないわぁ。

でも、"ワークショップ"のこと、また、Fちゃんが教えてくれた。

うん、絶対行くよ!!
森のようちえんに触れてみたい、かじってみたい、遊び方や考え方を参考にさせて欲しい。


参加してみました11月27日、ちゃっぷい日でも天気はすこぶる良い。
舞岡公園まではバスでゆく。
9時、駐車場集合。

続々と子供達が集まってくる。
何か違う。
みんな、キラキラしてる。
そしてやる気がみなぎってる。

えらい立派な枝を持ってる子供がいた。
私の心の中、「あぶないな~」。
でも、大人のみなさん、誰も注意しない。
結局誰も怪我もしない。

これだっ。
これ、好き。
枝くらい持つよねぇ、子供だもん。
よく考えたらその子は、ずっとタイマツのように掲げてる。
つまり多分、前向きな気持ちを持ってるからなんだよね。
子供だけど、枝と周りの人との距離感、つかめるよねぇ。
なのに、私の心の中は、危ないって思っちゃったし、私が先生なら「あぶないよ!!」と声かけてたね。
恥ずかしくなる。

レギュラーメンバーのお母さん達は帰っていきます。
ワークショップ参加の5人ほどの子供のお母さん達は残ります。

私は今日、極力Goedを遠くから見守ってようと思う。
Goed、みんなと絡め!!
独りの時間も大切に!!
いっぱい発見して来い!!
いつものド突き、出さないで済ませろ!!

お恥ずかしながら、舞岡公園お初の私。
私こそが、ワクワクだ。


子供達がおっきな石を囲んでる。
何してるの??
Goedも参加してるねぇ。

望遠カメラでZoom Up。
ははーん。
ちょっと離れた水道から水を運び、土と混ぜて、チョコレートを作ってるんだって。
手がかじかみそうに寒いけど、子供達は楽しさの方が上回ってる。

私もたくさんの発見。
先生が教えてくれたよ、この蝶々のこと。

名前、忘れてしまったけど、この蝶々の幼虫は、ある木の葉っぱしか食べないんですって。
つまり、その木が育たなければこの蝶々の存在もないのだそう。

命の神秘を感じつつ、近所に、こんな自然豊かな場所があること、嬉しくなった。


しばらくすると、おやつタイム。
手を洗って、みんな言われなくてもこの塀に座る。

今日の配布係の男の子が薩摩芋を配る。
Goedは「もっかいもっかい」と懇願する。
母、恥ずかしい・・・。
でも、いっぱい遊んだ後のお外で食べるおやつ、美味しかろ。



さ、田んぼへ移動だよ。
紅葉がほんとにきれい。

相変わらずGoedはどんぐり拾いに精を出す。

付添いスタッフとして参加しているOBママさん達が子供達をサポート。
そんな先輩ママさんとおしゃべりするのも楽しい私。






田んぼなんて、畦道なんて、なかなかどうして見ない歩かない私の日常。
里山の景色は、私をホッとさせる。
Goed、いい景色だねぇ。

お弁当、美味しいね。
お箸、忘れちゃったから、手で食べよ。

畦道を飽きることなく走り回る。
落ちれば田んぼ。
でも、落ちないもんだった。

そして、落ちてもいいよ。
稲刈った後だからご迷惑じゃないだろうし、君の服は汚れてもいいし。



FちゃんちのFくんは同い年。
9月から森のようちえんのことりぐみさん。
"図書館事件"の被害者さ。

最近ツルを見つけて、それを前回この辺りに置いておいたんだって。
それを覚えてて、持ち出してきたよ、汽車ぽっぽになりました。
Goedとふたり、あっちへこっちへひたすら走る。
もう母の出る出番はありません。
Fくん、Goedと遊んでくれてありがとね、あんな嫌な想いをさせたのに。




時々いざこざがあったりもするけど、子供達同士、解決したり、誰かが泣けば、どうしたのと世話も焼く。

なんだろうこの連帯感。
後で先生に聞いてみた。






先生が仰った。
園を持たないということは、部屋という逃げ場がない。
だからこそ、人間同士の信頼関係と、自然を味方につけ生活する方法を身に付けざるを得ない。

お互いに労わりあったり、信頼し信頼される場面を、確かに今日、たくさん目の当たりにしてきた。




暑い寒い熱い冷たい、気持ちいい痛い痒いなどを自ら感じ、子供であろうと自ら危機管理。

自分を感じ、人を感じ、自然を感じ、自分も人も自然も大事にできる人間に、きっと育って行くんだね。



園長先生やスタッフのみなさんに感じたことは、まずは、子供の名前や持ち物を、よく把握していること。
Goedやワークショップ参加の子供の名前だって、名札を付けている訳ではないのにすぐに覚えてくれた。
どの荷物がどの子のものかも完全に把握しているようだ。
園長先生がこれも、園を持たない幼稚園の、大人の受け入れ体制のひとつだと仰ってた。

そして、頂いたパンフレットやお便りなどを読ませて頂き、園長先生に痛烈に感じたこと。
それは子供への観察力と、感動する豊かな心。

とあるワークショップの日、転んで泣き止まないことりぐみの男の子。
仲間達が入れ替わり立ち代わり心配して彼のそばへ来るが、「あっちいって」と拒む。
園長先生、しばらくは彼が自分から立ち直るのを待つが、なんだかいつもと違うものを彼に感じ、いよいよそばに行ってみる。
「今日はお客さんがいっぱい来ているから困ったの?」
「うん」
理由を探り当てた園長先生。
「お客さん達、みんな楽しそうだよ、泣くのをやめたら」
この台詞で彼は気持ちを切り替えた。

この一連について園長先生の一文。
「いつもと違う一日の中で、困り果て立ち尽くし不安を乗り越えて、いつもと同じ自分を取り戻した」

その出来事をこんな風に観察できるなんて、育児は楽しいだろうし、私もそうありたいと思った。
育児だけでなく、様々な社会現象に対しての姿勢なのだろう。


そして、是非抜粋させて頂き、私の心に残るよう書き留めておきたい園長先生の文章。
 
昨日、今日、明日・・・と子供達は何かを知り、
からだのなかに取り込んで、
また気付いたことを確かめていくのでしょう。
子供は、まわりの世界がわからないことだらけだから、
わかったことを繰り返して世界をつかんでいきます。
これは子供の思考回路を形成する内なる自然の摂理かもしれません。


まっさらだった子どもの頭、心、筋肉が、毎日毎日何かを取り込んで個を作るんだな。
親は、取り込むこむものを子供の前に置くことはできても、取り込むのは彼ら自身。
彼らを信じ、いろんなものを置いてみよう。

このワークショップのテーマは「森で子どもの内なる自然を見つける」だった。
これからは日常で、内なる自然を見つける楽しみを持ちたいと思えた。

「子どもは本来、自然なもの」、イヤイヤやド突きも、自然現象なのかもしれない。
心の底からイヤイヤで、心が体に自然とド突かせる。
ふむ、Goedの自然現象か・・・。





もみのき園の園長先生をはじめスタッフのみなさん、ことりぐみとすみれぐみのお友達、Goedと私に大切なものをくれて、どうもありがとうございました。

次回のワークショップも是非参加したいと思ってます。









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