2014年4月18日金曜日

『あさになったのでまどをあけますよ』 新井良二 作・絵

荒井良二さんがEテレで、絵本の作り方を教える番組があった。
"趣味Do楽「荒井良二の絵本じゃあにぃ」"

9回シリーズのうちの、1回のうちの、15分位しか、見れなかったけど、フムフムと感心しながら見たのだね。

お笑い女性芸人の川村エミコちゃん(たんぽぽ)の服もかわいくってフムフム度も高め。


荒井良二っさんってば、とっても有名な絵本作家だけど、絵本を読んだことがなかった。
荒井良二さんからから現れる言葉が私にインパクトをズキュン。

 ★日常に潜むスキマを楽しむ作家
 ▼日常を旅して、旅を日常する
 ▲絵本って何だろう?何をどう見て良いって言うんだろう?
 ◆創作の神様が下りてくるのを待っていたって、絵本はできない




ゼヒゼヒ読んでみたい、って思った。
まずは、あの有名な『あさになったのでまどをあけますよ』をチョイスしてみた。



山の麓のおうち、高層マンションのお部屋、川のほとりに建つおうち、南国のとある家、ちっちゃな島にあるおうちの、窓が開いて、子供達が外を眺めている。

そう、朝が来たので窓を開けたのだ。








その窓その窓を開けて目に飛び込んでくる景色は…



彼らにとって毎日見慣れた景色。
でもそれは、彼らの中で無意識に、彼らの原風景となってゆく愛おしい日常。

日常が日常でなくなる日が、やってくるかもしれないから…。








このページの絵は、日本のどこか、本当にあるのかないのか、私にはわからない。

でも、なんだか東日本大震災前の東北のどこかの街に思えてならない。
街を抜けると遠くに海が広がるとこなんかが、そう思わせる。

当たり前の景色、当たり前の朝が、当たり前でなくなった日が来てしまった。






でもまた朝はやってくる。
当たり前の時も、当たり前でなくなってからも。


当たり前の時は、当たり前の朝が迎えられたことをうれしくう想おう。
当たり前でなくなった時に、少しでも、後悔ばかり、泣いてばかりいないように。
また、あの朝を、少しでも早く、取り戻せるように。


今の私は。
朝カーテンを開けた時。
目に飛び込んでくる前にそびえる団地の建物が、今日もきちんとそびえていて、団地内のプロムナードや川沿いの遊歩道を、早朝にも関わらず歩いている人が確認できると、ラッキーって思う。

そんなちっちゃなことをラッキーと思えれば、それが日常。





0 件のコメント:

コメントを投稿