2016年3月9日水曜日

お洋服に関する映画を2本

2月に観に行った映画2本、思えば2本ともに、お洋服に関する映画だった。

2月4日にMidoちゃんと観た『サンローラン』は、あの有名な天才デザイナー、イブ・サンローランの波乱に満ちたデザイナー人生について。
2月18日にyseとemnkと観た『縫い裁つ人』は、洋裁店二代目店主の苦悩について。


まずは『サンローラン』。
映画館は、伊勢崎町のジャック&ベティ。

お互いに子供を幼稚園に預け、その足でやってきた。
どっぷり映画の世界にハマった後は、また急いで幼稚園にお迎えに行かなければいけないからね。
しばしの大人の時間。

ほんとはね、『サンローラン』、趣味なかった。
ブランドに興味ないし、イヴ・サンローラン氏にも興味ないし。
でも、Midoちゃんと映画、観たい。
朝から観れる映画という条件の中、Midoちゃんが『サンローラン』観たいっていう。
こういう時は流れに乗るもの。
新しく知らない世界の幕を開けるチャンスになるってもんさ。

9:45上映開始。
私は片手に缶コーヒー、相棒は缶ビール。
しばしの大人の時間。

常に新しく斬新にデザインを生み出すことを強いられるトップデザイナーは、華々しくクリエィティブな人生の中に、その人生は、苦悩に満ちたものでもあった。
ドラッグやアルコールにおぼれ、ゲイとして恋におぼれ、常に仕事のプレッシャーの中でおぼれ…。

実は24歳の時、アルジェリア独立戦争でフランス軍に徴兵されたものの、1ヶ月経たないうちに除隊という経歴がある。
軍隊内でいじめがあり、神経を衰弱させってしまったのだ。
除隊後は精神病院で電気ショックなどの治療を受け、後年、イヴは自身の薬物依存や鬱の起源はこれらの体験にあったと語っている。

興味のなかった遠い世界が、少し近づいた気がした。
単純に、きれいな色合いの、布がふんだんに使われたお洋服に、うっとりもした。
色、素材、デザイン、小物、これらの微妙な用い方が、芸術を生み出すんだね。

それを、「私興味ない」とか言ってのけてた自分が、怖いわ…。

映画が終わると急いで席を立つ。
現実の世界が待っている。
幼稚園のお迎えに間に合うように、それでいておしゃべりも存分にするべく、ランチ場所を探す。

"やよい軒"で定食を。

Midoちゃん、今日はありがとう。
しゃべり足りなくてギリギリまでやよい軒に居座った挙句駅まで小走り。
そういや、歳を取ったせいか、ふたりとも映画鑑賞中にトイレに立ちましたわね、ホホホ。

やっぱりMidoちゃんの感性、おもしろい、また映画観て語りたい。




時を置かずして2週間後に観た映画も、お洋服のお話。
『縫い裁つ人』
横浜市のイベントだから、料金も800円とお安くうれし。

今回はemnkとyseと一緒。
最近私達手芸部してまして(私は落ちこぼれ)、良きテーマでありました。
もう一人の優秀部員Aicoは、下の子の預け先が確保できず、今回はパス。

何しろ私、中谷美紀の演技が好き。
そして、苦手な裁縫だけど、なんか、裁縫自体は、嫌いじゃない。
それは、幼い時に母親が裁縫していたのを見ていたから、自然と生活の一部になっていたからなのかな。

映画の中で、ボタンがクローズアップされると、母のボタンケースを思い出して、よくその中から服に合ったボタンを探してたなってことも思い出した。
そんなボタンのイメージがあるからかな。
社会人になって海外に飛び出すと、その国その国で、母へのお土産に、よくボタンを買って帰った。

映画の中で、足踏みミシンが出てくれば、母が使っていた膝踏みミシンを思い出した。
その膝踏みミシン、私が小学生の時に、分厚い雑巾を作ろうと無理矢理動かし続け、壊してしまったという思い出付き…。

今思うと、母親が使っていた道具って忘れられないし、それが私の道具選びのベースになることもある。
母が使っていた文化鍋でお米を炊きたくなる。
母が使っていた鰹節削り器で鰹節を削りたくなる。
母のお手伝いで掛けていたアイロンの、邪魔のようで邪魔でなかったコードが懐かしい。
母がこだわって使っていた二層式洗濯機の良さが、今ならよくわかる。

話は逸れたけど。
この映画、服作りの好きなスタッフ陣に囲まれた映画作りだったんだろうなって伝わってきた。
そして、こんな縫い子さんが自分の住む町にいたらいいなって。
しかも彼女、殻を破り、デザインもしてくれることになったよ。


帰りは、まだ時間の許すemnkとランチ。
昼間のビール、なんてこんなに美味しいの?!
"ハマコ"のカルボナーラ、焼肉との組み合わせが絶品。



お洋服、汚さないように食べなくっちゃ!!

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