もし私が、新しい土地に動く時、この本を思い出そう。
この、字の無い、絵だけで物語る、リアリティのある、この絵本を。
『アライバル』
ショーン・タン作
もし私が、私には家族がいるんだって強く想いたくなる時も。
もし私が、家族を置いて先にどこかに行く時も。
もし私が、少しの言葉と、ちょっとの勇気と、伝えたい想いがあれば、言葉は届くと思い出したくなった時も。
もし私が、孤独から抜けたい時も。
もし私が、人は独りで生きて行くことがしんどいんだってことが、自分だけじゃなくて、いつの時代も世界中の誰だって同じだと、確認したい時も。
もし私が、人にはみんな、忘れたくても忘れられない、思い出したくないような、そんな過去があるんだってことを忘れそうな時も。
もし私が、子供の適応力を信じたい時も。
ショーン・タンが教えてくれた、新天地を求める覚悟や苦難や希望。
それは、自分の人生にも、うんと、当てはまるじゃないか。
いつの時代も、どこの世界に住む人も、私も。
希望を求めて生きている。
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