原作はアンデルセン、
「魔女の宅急便」でお馴染みの角野栄子さんの文章、
私の大好きなスズキコージさんの絵。
すばらしい!!
読みたくなる!!
アンデルセン。
人魚姫やマッチ売りの少女などは知っているけど、このお話は知りませんでした。
調べてみると、まだ知らないアンデルセン童話はたーくさんあるのね。
というか、知らない童話の方が、多いみたい。
人魚姫にしても、マッチ売りの少女にしても、読んだ後にジワーッと残る主人公への同情心。
アンデルセンの童話は、子供ながらに同情心を感じることができる珍しい童話の数々。
そこから、思いやりが、生まれるのかもしれない。
中表紙も美しい、角野栄子さんとスズキコージさんのコラボレーション絵本。
テンション上がります。
豪商の放蕩息子が、死んだ父親が残した財産を食いつぶし、友人のくれた空とぶトランクに入ってひとっとび。
遠いトルコにまでやってきて、お姫様に一目惚れ。
ズル賢さと遊びと話術だけはに長けたその息子。
お姫様と王様御妃様の前で、何かおもしろい話をするようにと言われ話したお話は、とてもおもしろく、めでたく結婚を許された。
そのお話と言うのは、
おごれるものも久しからずの内容で、
まさにこの息子の行く末を暗示してるかのような・・・。
幸せは、怠惰や嘘では作れない。
嘘の幸せを見抜けない目を持つ人も、また、幸せにはなれない。
でも、それが不幸とも気づかない・・・。
奥の深い、お話です。
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