私、倒れました

6月12日木曜日、雨。
今日は親子教室、もう9時になる、出掛ける時間、急げ急げ!!

ベビーカーにレインカバーを被せて、傘を差しながら、片手でベビーカーを押す。
バスに乗り遅れちゃう、って、時折走る。

大踏切デッキのエレベーターに乗り込む。
なんか、クラクラする。
急に立ち止まったから、立ちくらみか。
いや、いつものより、強いなぁ。

私が一番に降りないと、他の二人の女性が降りれない。
でも、手すりに捕まらないと、倒れちゃうかも…。
「ちょっと、すみません」
そう言った、ような…

白い天井が見える。
さっきのは夢なのかな、これは続きかな。
さっきも男の人が覗き込んでたけど、今も男の人が私を覗きこんでる、なんか変…。

急に、状況が呑み込めた。
ここに倒れてたら、エレベーターが動かないんだ!!
早くどかなくちゃ!!
「ごめんなさい!!　すみません!!」

エレベーターのドアの所で倒れてしまった私は、エレベーターの運行を妨げてしまってたんだ。
1Fと2Fの上下だけのエレベーターだから、急いでいる人は、スロープ付きの階段で降りたかもしれないけど、下で待ってる人は、イライラしちゃったかも。

血の気が戻ってくる感覚があった。
もう大丈夫。
「ちょっとすみません」って確かに言ったらしく、倒れてたのは、30秒位だったって。
頭は強く打ってはいないはずと、女性が教えてくれた。

エレベーターで一緒だった二人の女性が、一緒に歩いてくれた。
そして、一人の方が、こう言ってくれた。
「寝不足なのかな。エレベーターの中は暑くて湿気が高かったしね。でもね、お子さんがいるんだから、お母さんは絶対に無理をしちゃだめよ。倒れたら、お子さん、独りになっちゃう。」

ハッとした。
そう、あの時ベビーカーに乗ってたGoedは、エレベーターの中だった。
もしも、もっと上下のあるエレベーターで、私がエレベーターの外で倒れて、Goedがエレベーターの中だったら…。
もしも誰もそばにいなかったら…。
もしも、下り坂で私が倒れてしまったら…。

絶対に私は倒れちゃいけないんだ。
私は、3歳になったばかりの子を育てる母親なんだ。
どうしたら倒れない体になるかな。

日頃からの適度な運動とバランスのとれた食事の自己管理と、危機管理、だよね。
スポーツトレーニング中ならいいけど、子育てしてる時に、負荷のかかるような行動をしてはいけないね。
負荷かかったなって思ったら、その時は即時に対策を取らなくちゃ。


復活して、無事にバスに乗り込むと、Goedを見ながら、いろいろと反省。

「こわかったぁ…」
彼はあの時のこと、普通じゃないとわかったみたい。

ごめんね、独りにして。






ここまでして辿り着いた親子教室、先日日曜日のファミリーデーの代休で、お休みだった…。
あぁ、私、何やってんだぁ。
トボトボ、いや、楽しみにしていたGoedが怒ってるのをなだめながら、いつものように下り道を下る。

あれ、いつもあるガードレールがない。
撤去工事でもしたのかなぁ。
あれは、国道一号線のバイパスか、あんな風景、見えたっけ。

はい、完全に、いつもと道が1本違ってますね。
やっぱり頭を強く打ったかも(笑)。

母は、道、間違える。
Goedは、ずっとずっと怒ってる、ずっとずっと大声で喚きっぱなし。
「かえらないーっ!!　○○行くーっ!!」

構わず母は歩き続け、15分程も歩くと、静かになってた。
怒り疲れて、寝ちゃったよ。
少し、寝て下され、まだ10時半だけど。


お昼時に、うちの近くの広場に戻ってきた。
折角作ったお弁当。
ちょっと小雨交じりだけど、それもまたヨシ。
ベンチで食べますか。








「お味は？」
「えーっ、きょうはー、はい、どうですかっ？」
最近、インタビュアーになりきるGoed。
「今日は、はい、私倒れちゃいました」


"お菓子の王様"っていうお菓子屋さんの駄菓子コーナーの電車チョコ30円、コレが、今Goedの心を掴んで離さないアイテム。




こんな変哲もない日常が、愛おしく思えてしまった今朝の出来事。
痛いお勉強も、自分にお灸を据えるのに必要だったのかもしれない。


最後になりますが、朝の忙しい時間に私に連れ添ってくれたお二人に、感謝です。
それと、「お母さんは倒れちゃいけない」と、釘を刺してくれたことにも、大きく感謝です。
ありがとうございました。

私、倒れました。
私、倒れません、自己管理、POWER UP☻