2014年11月6日木曜日

かわいい絵本達に囲まれる幸せ

今回図書館で借りた絵本のラインナップに、我ながらキュンとなる。
好きだって思える絵本に囲まれていると、幸せな気分になるのです。


まずは、絵本じゃないんだけど絵本絡みで『えほんとさんぽ』は、イラストレーターの杉浦さやかさん著。
海外の絵本のこと、国内の絵本屋さん、絵本の読めるカフェのことなど、かわいいイラストと共に教えてくれる。
キュンキュンなのだ☻

その本の中で、ナルニア国という銀座の絵本屋さんが紹介されていた。
まだ1度しか行ったことがないけれど、魅力的な絵本と雑貨の豊富なラインナップに心躍ったのを覚えてる。
その絵本屋さんのことが載っていた。
そしてそこに描かれていた絵本が、ドイツ人のビネッテ・シュレーダーさんの『ぞうさんレレブム』。

なんという偶然!!
同時に図書館で借りている本ではないか。

そして、こんな文章で始まります。

  ぞうってものは はいいろです
  それはだれでも しっています

自分が嫌いになった時、他の人が羨ましくなった時、自分は自分でしかないんだってこと、思い出せそうな絵本です。



けしつぶクッキー』は、マジェリー・クラークさん作、モウド・ピーターシャムさんとミスカ・ピーターシャム夫妻の絵。

代官山蔦屋の絵本コーナーで一目惚れして、スグサマ図書館に予約したものだ。

どうですか、この昔のヨーロッパの田舎の生活の匂いが漂うイラストと色遣い。

そして製本。
表紙、見返し、遊び紙、目次からの見開き扉の惹きつけるコト惹きつけるコト。
ワクワクさんになりますわ。

8つのちっちゃなお話が集結。
どれもれこも、必ず、お話に合ったイラストタイトルと枠イラストと枠柄、そして最後に再びイラストっていう運び。
どれもこれもかわいくって、お話が変わるたびに、次はどんなかなって、楽しみ。


何よりも何よりも、挿絵がかわい過ぎます!!
ご覧ください、このかわいさ!!
民族衣装や生活雑貨、おうちに家具、おもちゃやテキスタイル、全てから目が離せないっ。



お話は、言いつけをなぜかどうしても守れない、でも憎めない男の子と女の子が巻き起こすかわいいハプニング。

文章にはよく、「古い国」「新しい国」って出てくる。
初めはピンとこなかったんだけど、多分、アメリカに移住したハンガリー人なのかな。
そして、これまたよく出てくる「けしつぶ」は、日本でいうところの「きなこ」みたいな、どこのおうちにもあるお菓子に必要な食材なのかな。

この童話集に、1編ずつの絵本にしてほしい要望が多かったらしく、8編中の何編かを単行化したんだって。

それがコレ。

『けしつぶクッキーシリーズ』としてペンギン社さんが発行してた。
これも、図書館で借りれたよ。





中川李枝子さん作、中川 宗弥さんの絵の、『ももいろのきりん』。

幼少時代に読んだ記憶のある、数少ない絵本のひとつ。
多分、絵本自体は、結構読んだような気がするんだけど、あまり記憶に残ってないのよね。
よくあるでしょ、有名人のこういうトーク、「ちっちゃい頃に何度も何度も繰り返し読んだ本は、○○です」「○○に影響を受けました」とか。
この○○が、私にはあまり、ない。
え~ん、悲しい、なによ、私の記憶力…。





でもね、この『ももいろのきりん』は、なんか幼稚園で読んだ記憶があって、いつか、ちゃんと読んでみたかったのね。
読んでみたら、たったの1ページだけだけど、鮮明に覚えていたページがあった。
このページ→。
1ページだけだったけど、再び出会えて、ほんのり嬉しかったよ。

絵本の記憶が乏しいのは、今の自分の原点だとも思われる。
私って、だめなんです。
記憶力がほんとに貧祖、というか人生いつでも上の空なんだな。

ただいま3歳4ヶ月の我が息子、一生記憶に残るようなこと、してあげたいな。
例えば絵本、例えば旅、例えば喜怒哀楽な出来事。
してあげると同時に、そんな器を持つ男になってくださいな。



最後の絵本は、かの有名なチェコスロヴァキアのカレル・チャペックの原作、お話を更に盛り上げる挿絵は藤本将さんで、『郵便屋さんの話』。

不細工なお顔が愛らしくって心が和む。
そして色遣いもすてき。
ページごとに色が違ってたりと、工夫されてたり。




チェコの作家さんだから、お話にもチェコの町の名前が出てくる。
"ハラデツ"だって!!
ハラデツ・クラロヴェのことだよね、だとしたら、用事があって行ったことがあるもんだから、ぐーんとこのお話の風景が、私の中で広がる。
親近感ってやつですな。








宛先住所の書いていない封筒がポストに投函されていた。
近頃、郵便局の仕事に嫌気がさしていたコルババさんが、郵便局で夜な夜な出会う小人達との出会いのお陰で、この封筒の受取人を探す旅に出ることになる。

差出人や受取人のためだったはずのこの旅が、いつしか自分をも幸せにしていた。

とにかく、この絵があってのこのお話っていうくらいの、藤本将さんの絵の惹きつけようだ。



しばし、絵本の世界に入り込んだ、幸せな時間でありました。
こんな世界を作り出せる、絵本作家やイラストレーターの方々に感謝です。
みなさんのお仕事は、私には真似のできないことだから、私は完全に受け身です。
受け取る側として、楽しませて頂きます。




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