月に一度の戸塚図書館の"おはなし会"に参加するようになって、1年が経った。
2歳半の頃から、ほぼ毎月のようにお邪魔してた。
本当は4歳からなんだけど。
「4歳になっていなくても、おはなしを聞きたい子は参加できます」という備考と、以前参加して凹んだ時にスタッフの方が、「まだ早い、なんて思わずに、また来てみてください、これは、慣れですよ」と声を掛けて下さったことに甘えてます。
ここ最近行った時のお話を備忘録。
9月、11月、12月のお話。
9月。
『バナナのはなし』
バナナの皮にキズを付けると茶色くなると書いてある。
おはなし会が始まる前に、スタッフさんが爪楊枝で書いておいてくれた言葉が、茶色く浮き出てた。
「おしまい」
バナナの形、文字の形、絵本によく似せた演出。
すてきです。
Goedも喰い付いた絵本だった。
私も喰い付いた絵本だった。
11月。
秋らしく、まつぼっくりや落ち葉で飾られた絵本棚。
このまつぼっくりは、『びっくりまつぼっくり』で登場する。
あら不思議。
ペットボトルの中に大きなまつぼっくりが入ってる。
どうやって中に入れたんだろう。
水に濡れたまつぼっくりは、しょんぼりまつぼっくりになりまして。
これが乾くと、傘を大きく広げた元気もりもりまつぼっくりになりまして。
こんなことに、喰い付くGoedと私。
ストーリーのある絵本は、私には興味深くても、ガテン系Goedにはまだ、心も頭もおっつかないらしい。
おっつく絵本っていったら、参加型の絵本なんだ。
いつも4、5冊読んでくださるのだが、その中で、そんな絵本を読んでもらってる時のGoedの生き生きした反応ときたら!!
それを見るのが大好きなんだ。
12月。
この月のおはなし会は、最悪。
KarinとGoedの悪い相乗効果が、この二人になんの良いものも生み出さなかった。
後から来たKarinがGoedの隣に座ると、二人は絵本そっちのけで、ツンツンしあったりいちゃいちゃしたり倒れ込んだりし始めた。
大声をあげるではないから、静かにしなくちゃいけないことはわかっているようだけれど、後ろに座っている幼稚園児達が、集中できやしない。
絵本がつまらないのは仕方ない。
でも、他の人に迷惑な行動を取っているのがわからないのが許せない。
しかもKarinにも。
本当はKarin、絵本大好きだから、隣にGoedがいなければ、絶対に絵本に集中していたはず。
それなのにKarin、この時は、こともあろうかGoedのチョッカイを喜んじゃって…。
何回か目くばせで注意しても、やめようとしない。
Goedが振り返って私を見ているうちに、かばんを持って帰ろうとする小芝居を打つ。
すると、Goed、大声で泣きながら「かえらないでーっ!!」と、追いかけてきて、私に立ちはだかる。
「お母さんのお話聞いてくれたら帰らないから、ちょっとこっちに来てお話しよう」
外に連れ出す。
説教していればおはなし会が終わってしまうのはわかっていたけど、今日はこれでいいんだと自分に言い聞かせる。
Goedが離れていれば、Karinは少なくとも1冊は、集中して絵本を読めるだろうし。
「Karinは絵本を読みたかったんだよ、それなのに、Karinにツンツンしたり、ゴロンしたり、Karinが離れても離れても追っかけて、そんなことしてるから、後ろに座っていた幼稚園の大勢のお友達が、集中してお話聞けなかったんだよ。Goedは、すっごく迷惑をかけた。」
何を私が怒っているのか、説明した。
おはなし会は終わって、幼稚園児達が、すっきりしたお顔で帰って行くのを見送った。
おはなし会、参加しなかったのも同然のこの日。
だから今日は、いつも楽しみにしているスタンプはなし。
新しいカードをもらうはずだったけど、なし。
ほんとはね、自分自身にも悔しいの。
頑なにこのおはなし会に来るのではなく、"ちっちゃなおはなし会"に参加すればいいんだよね、ほんとは。
Satocchiにも言われた。
「おはなし会の日、いい話を聞いたことがないよ。行かなければいいじゃん。」
その通り。
ただ、ちょっぴりおっきなお兄ちゃん達に混ざって、時々見せる、絵本に喰い付く姿を見ちゃうと、また来ようって思ってしまうのだ。
図書館の一角で、椅子に座って、みんなとキラキラした目で絵本を見上げ、みんなに負けじと先生の質問にどんどん答えてゆく、そんな姿を見たいのだ。
でもそんな私の期待が、他の子供に迷惑をかけてしまうことだから、Goedにはまだ早いのだと諦めた方がいいんだろうな。
モヤモヤしながらも、KarinとNaoちゃんと、ミスドで甘いものを食す。
ここでも、二人でいるからウルサイ相乗効果が多々発生。
怒り怒られながらも、楽しく美味しくおやつタイム。
帰りに寄った本屋さんのキッズスペースはGoedが貸切。
楽しそうに遊び、帰る時も、なんとか素直に切り上げてくれた。
やっぱり君といるのは楽しいよ。
でも、だめだよ、迷惑かけて他人の楽しみを奪ってしまうのは。
あの時あの場所であの行動を取りたかったのなら、絵本はやめて図書館の外に出てすればいいんじゃん。
絵本の後に、してもよかったんじゃない?
絵本の後のお楽しみに取っておくこと、できたんじゃない?
絵本もふざけっこも両方楽しめるんだよ。
まだそんなことが、できない、考えられない息子。
今を生きているんだよね、"我慢"なんて言葉、君の辞書にはまだうっすらだよね。
できるようになる日を楽しみに、口をすっぱくして言うよ。
おはなし会の想い出は、単純に絵本のことだけではありませんで、母としての葛藤な部分が多大にあるのでありまして…。
私こそが、みなさんにご迷惑をおかけしてすみません、だね。
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