最近、とんと、七夕の日に夜空を見上げるなんてことは、しなくなったなぁ。
どうせ横浜の空からは見えないし。
第一、七夕に晴れた夜空なんてことは、滅多にないしね。
それでも、子供の頃はビッグイベントだったな、確かね。
遠い遠い記憶だけど、天気を気にしてたっけ。
北アルプスの剣沢で働いていた時、何かの流星群があるからと、夜中に外に出て毛布をかぶって夜空を見上げたら、そこにはくっきりと、一筋の星の川が流れてた。
天の川って、七夕の日にしか見れないって思い込んでた自分がいたことに気付いたっけ…。
七夕が近くなると、日本国中、七夕ムードに包まれる。
季節を楽しむ行事があるなんて、ビジネス商戦に巻かれている感も否めないけど、情緒もらえるよね、ありがたいことだ。
Goedの通う親子教室では、教室に大きな笹が置かれ、一枝に銘々、短冊と飾りを結びつけた。
帰る時に、その一枝をチョッキン。
おうちに持って帰らせてくれた。
感謝!!
前回の親子教室の時に、短冊を二枚持って帰った。
願い事を書いてくるという宿題だ。
七夕を知らないGoedとの会話。
母「Goed、七夕に何をお願いしようか?」
G「うーん、うーん、そっだねー」
母「何が欲しい?何をしたい?おっきくなったら何になりたい?」
G「3さい!!」(3週間前に3歳になったとこ)
母「えっと、何に、なりたいの?」
G「にんじゃ!!」
母「そっか!! あとは?」(的確な答えに喜ぶ母)
G「ひこうき!! しゅっちょうでパパかえってきて、よこすかせんにのってかえってくる」(希望かな?)
母「プレゼントくれるとしたら、何が欲しい?」
G「パパ、かってくれる、ここにおくから」(誕生日プレゼントのシチュエーションを思い出したかな)
母「何買って欲しい?」
G「たんじょうびプレゼント、ひこうき、JALも、ANAも、ぜんぶ!! ぜんぶください!!」
おもしろーい。
詳しいことがわからないなりにも、ちぐはぐだけど、会話が成り立たせてしまう、3歳。
おもしろーい。
わざと、難しい質問を投げたくなるわぁ~。
まぁ、おっきくなったらなりたいものが、"忍者"という、私の中では素晴らしい答えが返ってきたので、ソレ、採用!!
あともうひとつ。
どうしようかなと、悩んでた時、メールが来た。
Aicoちゃんからだ。
「この本知ってるかな? 図書館で借りたんだけど男の子のママには泣ける話だったので、メールしちゃったよ」
『おこだでませんように』
くすのきしげのり 作 石井聖岳 絵
小学校1年生の男の子。
学校でも家でも怒られてばかり…。
また妹を泣かせてってお母さんに怒られる。
ぼくだって好きで妹泣かせてるんじゃない。
お母さんがいないからって、折角妹と遊んであげてるのに、わがままをいうからだ。
またやったのって、先生に怒られる。
「いれてやらない」って仲間外れにされたのが悔しくて、キックしてパンチした。
先にぼくの心にパンチしたのはあいつらなのに。
けれど、ぼくが何か言うと、先生はもっと怒るに決まってる。
昨日も怒られたし… 今日も怒られてる… きっと明日も怒られるやろ…。
ほんまはぼく、「ええこやねぇ」って言われたいんや。
けれど、おかあちゃんも先生も、ぼくを見る時は、いつも怒った顔や。
ぼくはどないしたら、怒られへんのやろ。
ぼくはどないしたら、褒めてもらえるのやろ。
僕は…、「悪い子」なんやろか…。
7月7日、学校で、短冊にみんなでお願い事を書いた。
書き終わったのはびりっけつだったけど、入学してから教えてもらったひらがなひとつずつに、心を込めて。
この先のストーリーの方向性は想像がつくけれど、一文一文、一言一言に感動する展開になっている。
Aicoちゃんと私、お互いに思ったこと。
「Kodaiも、Goedも、こうなりそうだね…」
ほんと、Goedの気の遣いもユーモアも好奇心も、空回りしてばかりだもんなぁ。
お陰で器量の狭い母は、怒ってばかり…。
短冊に書く願い事、思いついたよ。
Aicoちゃん、いい絵本を教えてくれて、ほんとにありがとう。
実は、あの男の子、Goedというより、自分と重なって見えたんだ。
あれは、私だ。
怒られたくない、褒められたい、毎日毎日思っていたこと。
だからこそだ。
Goedの空回りした奥の行動と気持ちを、汲みとれる母親になりたいと思った。
Goedの気持ちを代弁した。
"おかあさんが あんまり おこりませんように"
このお魚さんは、教室で作ったよ。
ヒラヒラを割いたり、鱗を貼ったり。
笹は水に挿してなかったので、カピカピになっちゃった。
それでも、ベランダの物干しで、なんとかそれなりに。
そして、ようややく作ってみた、"オルスイ様"。
2012年7月号の『天然生活』に掲載されていた七夕飾り。
山梨県の市川辺りの七夕飾り。
叔父の家の近くだ!!
2年前、読んだ後にすぐに叔父に聞いたら、
「塩山では見たことがないけど、"オルスイ"という言葉自体は、子供がお留守番をする意味で、使うよ。」
と教えてくれた。
なるほど、調べたら、オルスイ様は七夕が終わっても、泥棒除けとして次の七夕まで残されると書いてある。
私もね、帯を回してみたりしたら、すごく愛着が湧いちゃって、七夕が終わっても捨てられないでいた。
そういうわけで、部屋の中に飾ってる。
泥棒除けとわかったから、近々、玄関方面で我が家の門番としてご活躍願おうか。
笹をベランダから外した後は、しばし、Goedの遊び道具となって、笹は、年に一度の大役を終えたのでありました。
短冊に書いた願いは、終えることなく、肝に銘じたいものだけど。
早速夕べも、怒っちゃったな…。
オルスイ様、そういう私のことも、見守っていて下さい。
お仕事増やして、ごめんなさい。
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