2016年2月4日木曜日

なごやか名古屋旅行2日目 足を伸ばして

名古屋旅行2日目12月20日。
レンタカーしてちょっと足を伸ばす。
まず目指すは関市、名古屋からは車で1時間半。

偶然インターネットで見つけた、岐阜県関市にある名もなき池。
何がすごいって、モネの「睡蓮」さながらの光景。
これを見たいなって。
きっと今回逃したら、そうそう行けやしない場所。

ほんとに名前はないんですって。
ただただ、"根道神社の前にある貯水池"。


いかがですか。
神秘的でしょ。
撮影者、私です。
腕のない私が撮ってもきれい。
でも、本当はもっときれいな時期がありそう。











池の上に鎮座する根道神社の神様にも、この旅行の無事を祈り、南天の赤にホッコリしながら、神社を後にする。
ウルトラマンで、後にする。

日曜日だったけど、たいした人だかりではなくてよかった。
駐車場もすんなり止めれたし、池の周りもほどよく混んでるって程度。

ベストポジジョンでシャッターチャンスを狙っている、すっごいカメラのカメラマン達数人は、恐らく朝からいらっしゃると思われる。
光の加減、鯉と浮草の位置関係が、大事そう。
浮草の色も鯉の色も、赤が入ると素敵になりそう。

それはそうと澄みきった水の秘密、それは…。
「養分が少ない湧水なので微生物が育たない」、だからだそうだ。

元々はただの貯水池だったものが、18年前に現在の状態に整備され、その際に近所の生花店が睡蓮を植えたのだそう。
鯉に関してはどういう経緯で放たれたのかはわからないけれど、睡蓮に鯉にこの透明度、確実に風光明媚。

ここに来るには、この板取川に沿う県道256号を走る。
長良川に合流するこの川、本当に澄んでいてきれいだった。
夏の川遊び、きっと賑わうんだろうな、賑わうと言ったって、関東とは違う素朴な賑わいなんだろうなって妄想。
いいところだなぁ。


さてさて、ここに来る途中、とある標識が気になった。

「うだつの上がる町並み」。
うだつが上がる…。
聞いたことはあるけど、意味がわからない言い回し。
ちょっくら寄ってみますか。

ここは美濃市、美濃と言えば和紙が有名だから、和紙のお土産も買えそうだしね。


うだつ、わかりました。
屋根の両端を一段高くした防火壁で、後に裕福なうちほど装飾を施し立派なうだつを上げることから、それは富の象徴となり、「うだつがあがらない」と言えば、「生活や地位が向上しない」という意味になる。

うだつのある町並みは今日では少なくなっていて、徳島県やここ美濃市は保存に力を入れているそうだ。

珍しかったのは、現在は"まる伍"という蕎麦屋として使われている旧古川家と、お隣さんの、うだつの二連。
通常はお隣同士、どちらかが作ればそれでよしなのだが、あとから上げたうだつ、遠慮がちにちょっと下げてはいるものの、代わりに大きく作ったというから、遠慮ではない何かが見てとれるという。

そして江戸時代から続く"小坂酒造場"の、丸みを帯びたうだつは見事。
むくり屋根っていうんだって。
夕日を浴びて、いっそう美しかったよ。

さてさて。
車を停めて、まず入ったお店は"らんたんや"。
提灯の工房だ。
ここで、和紙とひごで作る伝統的な提灯作りを見学させてもらった。

我が家の畳の部屋の灯りも和紙の笠、やっぱりいいね。

こちらで丁度作成していた金魚のちっちゃな手持ち提灯を、御土産にいくつか購入。


町並みの中は、和紙のお店はもちろん、和紙のオブジェ、和紙の装飾、和紙まみれ!!

空に浮かんだ雲さえ、なんだか和紙に見えてくる。

そもそも美濃和紙、奈良時代から作られていたんだって。
こんなガスメーターも、それぞれの家が思い思いに和紙で隠しておりました。




和紙のお店が数件あったけど、"紙遊"はとりわけ素敵でモダンなお店だった。
私のド壺もド壺。

天井を見上げた時私の目に飛び込んで来たものがあった、それは、美濃の水うちわ!!
ずっと前に雑誌で見て以来気になってたもの。
その透けて涼しげな和紙のうちわ、水に浸してから仰ぐと涼を取れるという古き良きモノ。

高価なので、見れただけで幸せです。


実はお店の奥にはまだ続きがあって。
こんなくぐり戸をくぐって奥へと進む。
ギャラリーがあった。

そこで見つけた和紙のランプシェードや本、今後の参考にアイデア頂戴致します。




本と言えば、次に入ったお蕎麦屋さんの図書室も素敵だったし、そこにあった絵本も、帰宅後すぐに図書館に予約。







こちらのお蕎麦屋さん、"まる伍"。
呉服屋だった古川家の住宅を蕎麦屋として使ってらっしゃる。
言われてみたら、なるほどって。

久しぶりに、蕎麦な蕎麦、食べたぁ。
そしてご覧ください、王冠のように輝く桜海老のかき揚げ。
きれいっ。



チュルチュル好きとはいえ、こんな美味しい蕎麦を4歳で食べれるなんて、自分が子供の頃じゃぁ、考えられないわ…。

少し進むと酒蔵があって、これまたすてき。
始めに紹介したむくり屋根のうだつを持つ"小坂酒造場" 。

こちらの建物も紙遊さん同様、縦に長く、奥にはギャラリーがあった。

それにしても、こちらの持つ遊び心はなんでしょう。
あちこちにドラえもんがいたりウルトラマンがいたり。

御主人の遊び心の表れですな。

今度は真面目な遊び心で、一升瓶型のランプ、杉玉型のランプ。

なんだかすてきな酒蔵だ。

もちろんお酒、購入です。








そうこうしていると、陽が傾いてきた。
うだつの町並みに、夕日が差し始めてる。
馬を繋いだという馬繋ぎ石なんかに、当時の美濃商人の往来に想いを馳せたりして。

小坂酒造場さんに貼ってあった"美濃和紙あかりアート展"のポスターに心奪われる。
このために来てもいいと思ったくらい。

そんな時は、こちらの旅館に宿泊かな。

さぁ、次の目的地へと向かいましょう。
暗くなる頃に到着できそう。
向かう先は、三重県桑名市。
"なばなの里"。

国内最大級のイルミネーションだという。
時期も時期だしね、行ってみましょ。
美濃からは1時間、名古屋とは30分の距離。

良い時間に到着。
激混みだと聞いていたし覚悟もしてたけど、結局駐車場もすんなり入れて、場内だって渋滞ってこともなければ、程良い賑わい。





光のトンネルは200m。
かなり長い。

まばゆく暖かい光の源は、こんなかわいいお花の形のライト。
うちにも欲しいと思ってネットで探すが見当たらず。

4歳の子供でもムードを感じるのか、さっき見たカップルのように母子もチューでございます。


テーマエリアは毎年テーマを変えての大パノラマイルミネーション。
高さ35m横幅120mのスクリーンに欝出された今年のテーマは、アルプスの少女ハイジ。

アルムの森の朝昼晩、春夏秋冬が、マッターホルンをバックに変化していく。
これは、すごいぞっ!!







ライトアップされた並木やアトラクションが夜の池に反対に映し出される様なんかも、それはそれはきれいなものだった。

小腹を満たし、御土産を買って、いよいよ名古屋へと戻る。
なばなの里、イルミネーション、確かに日本一でございました。





レンタカーを返し、ホテルに荷物を置いたなら、時既に21時を廻っているものの、迷わずきしめんを求めてホテルを飛び出す。

二年前に惚れこんだきしめん屋さん"めんつるび"。
器もデカけりゃ、麺も太い。

血迷った私はカレーきしめんを注文。
本場のきしめんをめったに食べれない関東人なら、オーダーはやっぱり普通のきしめんであるべきだった…。




ホテルに帰ると、アイス王子はアイスクリーム。
このクソ寒いのに、よく食べますな。

愛知県を飛び出し、岐阜県だ三重県だと足を伸ばした二日目はこれにて、完。








2 件のコメント:

  1. なつかしい~美濃の町
    あかりアートの時期に行ったわ♪

    でもほんとの目的地は洲原神社で
    子授け祈願に行くことでした。

    御礼参りに行かなきゃいけないのにそのままになっております…。

    なんせ岐阜生まれなので、なんとなしにウレシくてコメントさせてもらいました~

    返信削除
    返信
    1. えっ、岐阜の女なのかい?!
      知らなかった。
      あかりアート、どうだった?
      今度話聞かせてね。
      洲原神社の神様が授けて下さったのは、FJかなKAMかな?

      削除