2017年2月28日火曜日

熟読したよ、『男の子のしつけに悩んだら読む本』

去年、Goedが年少の時にSちゃんから借りた本。
1年間手元に置いてしまった。
だらしないことしてしまってごめんねSちゃん。
でもいよいよ返します。
なのでもう一度、読んでみた。

去年読んだ時に付箋をつけたページは1ヶ所だった。
「感情的になって子供を叱ると、言い方がきつくなったり、嫌味や皮肉を添えながら叱ったり、怒鳴ったり、最悪の場合は叩いてしまったりと、とにかくろくなことがありません、自分が感情的になって叱っていないかどうかがわかる方法をご紹介しましょう」
それは、
「今、この続きを抱っこして、あるいは手をつないで叱れるかを、自分に問う」

コレ、この本の中で最大にして唯一、私の胸を打ったアドバイス。
あとは、実は自分の気持ちや息子の状況と一致しなくて響かなかったのよね。

それがどうでしょう!!
1年経って改めて読んでみたら、響きまくり。
付箋のオンパレード。
その箇所こそが、今の私を反映してるわけだから、ここに備忘録することとする。

ちなみにこの本、原坂一郎さんという元保育士、現在こどもコンサルタントをなさっている男性が書いてます。
男性だけど、母親の気持ちに寄って来てくれて、父親の目線も教えてくれる、読んでて公平さが伝わってくる文章だ。

「落ち着きがなく、とにかくじってできません(3歳)」
こんなお母さんへのアドバイスの最後にこう言っている。
「世間の人達が気になるのは、公共の場で静かにできない子供ではなく、そこで注意も何もしない親の姿です。親が注意している姿を見ると、かえって微笑ましい目で見てくれるものです。」
☻至極共感!!
私の胸のモヤモヤを言葉にしてくれてありがとうございます!!

「しつけとは、辞書にある様に【教え込む】ことであり、【今すぐ実行させる】ことでは決してありません。」
「その場その場で本当はどうするべきだったのかを【教える】。何が良くて何が悪いのかを伝える。その連続で、もうそれはすばらしい【しつけ】になっています。」
☻なるほど!!

「子供がしでかすことは、少々大人が困ることであっても、たいていはきつく叱るまでもないことです。牛乳をこぼす、おねしょするは、無知から来る過失。近所の人に挨拶ができないのは恥ずかしいのか挨拶の重要性がまだわかってないだけ。走ってはいけない場所で走ってしまうのは、ただ走りたかったから。まだ人生経験が足りないのです。困らせようと思ってやってるのではありません。」
☻確かにそうなんだよね!!

「そんな私も保育士時代、年に数回は大声で数回叱ることはありました。跳び箱の上に立った友達の足をわざとすくったり、目の前で転んだ友達をわざと三輪車でひこうとしたとき。つまりたとえ子供でも絶対にしてはいけないことを、いけないと知っていながらした場合です」
☻共感度が高まります!!

「親は子供に同じことを2回も3回も言うのはイヤなのです。この前も言ったでしょ!!、もうっ、何回言ったらわかるの!!と文句の一つも添えないと、3回言わされたストレスは消えません。」
☻その文句のセリフ、私もどれだけ使ってるか…。

「何回言われたら子供はわかるのかと聞かれたら、私は、それは10回以上です、と答えます。」
「一度言ったらわかってほしい、と思うお母さんのきもちもよくわかります。でも考えてみてください。もしも子供がたった一度言われただけで理解でき、言われたことを言われたとおりにできたなら、5歳ごろにはもう神様のような存在になっているはずです。」
今度からは、まだ3回、まだ4回と思うのことにしなくっちゃ。

「して当たり前のことでも褒める。」
「とたえそれがたまたまであったとしても、きちんとできたときに褒めるのです。すると子供は、その行為が認められるもの、あるべきものということを知ります。」
「褒めると言っても、いちいち【えらいね】【すごいね】【上手だね】と言うのではありません。その行為をそのまま口にするだけでいいのです。【靴を揃えてえらいね】ではなく、【ちゃんと靴を揃えたね】でいいのです。」
☻優しさMAX過剰ママにはなれないので、これは、共感!!

「片付けないなら、連れて行かないよ」ではなく「片付けたら、一緒にでかけよう」に。
「テレビを観てるなら、おやつはなしよ」ではなく「テレビを消したら、おやつにしよう」に。
「こんな風に期待を持たせる言い方にすると、子供は進んで動くのです。」
「罰予告式ではなく、いいこと予告式で。」
☻わかります、わかりますよ。
でも、そうしたって、うちの子は動きません。
いつも雑誌などのアドバイスを見て思うのだけど、その先を教えてほしい…。
アドバイス通りの声掛けをしても子供が片付けないし、幼稚園に行く時間や乗物の時間や人との約束時間が迫って来る、どうしたらいいのでしょうかーっ!!

「子供には、ダメ出し言葉の類はいっさい言わないように、と言っているのではありません。むしろ言っていいのです。ただし、ひと言目ではなく、ふた言目に言うのです。それを習慣にするだけで、子供は本当に変わってきます。」
☻私も、そう思います、自分だってそうだと思うから。

「すぐに飽きる、のではなく、すぐに満足する、のです。動物園であんなに見たがったライオンもゴリラもトラも、10秒ほど見ただけでもう満足するのです。」
「つまり、子供は5分も10分も見たがりません、ほんの少しで満足します、願望が実現したからです。」
「子供の希望したことは、それが得にわがままや人に迷惑を掛けることではない限り、すこ~しかなえてあげるだけで、子供の様子は本当にウソのように変わってきます。」
☻これ、まさに、私に足りないところ。
こうできる心の余裕や頭の機転がほしい。

「大人は、家で喉が渇いたら冷蔵庫を開け、お茶でもジュースでも好きなものを飲みます。おかわりをするのも自由です。小さな希望は自力でかなえ、心は連続的に満たされているのです。けれど子供は、本屋さんに寄りたいと思ってもダメと言われ、ジュースおかわりと言っても、ご飯が食べられなくなるからダメと断られ、ちょっと満たしてもらうだけで満足するのに、なかなかかなえられていないのです。」
☻ほんとだ…、かわいそうなもんだな…。
思えば頭ごなしに、しかも自分が面倒臭いからって理由で、ダメダメ言ってる方が多いかも。
少し、直そっと。

「人には【堪忍袋】と【満足袋】があって、堪忍袋にはストレスが溜まって行き、満足袋には満足感が溜まって行きます。満足袋がいっぱいの時は、堪忍袋が少しくらい膨らんでも大丈夫なのですが、満足袋の中に何も入っていないと、少しのストレスがやってきただけでも堪忍袋の緒が切れてしまいやすくなるのです。夫婦関係にも言えると思います。」
「日頃から小さな好奇心を満たし、叶えてあげても何の支障もないような小さな希望をたくさんかなえ、小さな満足感をたくさん与えてあげてほしいと思います。」
☻大人目線での容易に圧力をかけ過ぎてる私に気付かされる…。
TVを見ていた息子にお風呂に入ろうと言ってシブる様子にカチンと来てしまう私は、もしも逆の立場だったらと思うと、息子のシブる気持ちを受け入れ次のステップを考えてあげなくちゃと思えた!!

「今、息子は小学校の3年生ですが、幼児の時期とは違うかわいらしさ、男の子らしさが備わって来て、しゃべっても笑ってもますますかわいいという感じなんですよ」
「私の前で笑いながらそう言ったこのお母さんは、きっと息子さんが中学生になっても大学生になっても、そう言っているだろうなぁと思います。」
☻今Goedが、友達にち○ち○見せたり、「裸ん坊大好き♥」とか言ってコンビニのエッチ雑誌の裸に釘付けになったりし始め、まだまだ免疫のない母としては、頭を切り替え、受け入れ態勢を作る修行中。
まずはそこを整えます!!
そして、心の底から「かわいい、いい奴だ」って思いたい!!

「悩みの正体は、その大半が心配事です。でも大丈夫。【○○になったらどうしよう】の9割は起こらないのです。自分の心の中に勝手に起こしている架空のものです。そして心配通り起きてしまったその1割すら、たいていなんとかなるものです。だから、怒ってから悩んでも大丈夫なのです。」
「自分の悩みには、誰でも客観的になれないものです。けれども他人への悩み事には客観的に、しかも役に立つアドバイスができますようね。悩みの袋小路に入ってしまった時は、【これが友人の相談事だったら】と考えてみるのもオススメです。」
「息子さんが生まれた直後のことを思い出してください。そのときの一番の望みは何だったでしょう。おそらくすべてのお母さんは、【健康で明るくすくすく元気に育ちますように】が一番の望みだったと思います。【この子が廊下を走らない子供になりますように】【汚い言葉を使わない子供になりますように】なんて願わなかったですよね。仮に願ったとしても、45番目とか100番目とかだったはず。この一番の願いは、実はかなっているのです。願いがかなっているからこそ今、廊下を走り、汚い言葉かもしれないけどしっかりしゃべることができるのです。そのイライラのひとつひとつは、本当はどれもニコニコのもとだったのです。」
☻肝に銘じますが、きっとまたイライラし、肝に銘じたことも忘れ、でもまた思い出せるように、今こうして書いてます!!

「お母さんと言うのは、とくに男の子には【ないもの探し】をしやすいものです。あれもしない、これもしない、なのによけいなことだけはしてくれる…。しかし、子供を見てください。実に【あるもの探し】が上手です。」
「10人も入ればいっぱいの保育園の狭いプールに、子供達は大喜び、不平不満を言う子はひとりもいませんでした。狭いからお友達とぶつかってそれがまた笑顔のもとになっていました。ところが、大人からは、先生からも保護者からも毎年、ふた言目には、狭いね~浅いね~泳げないね~と文句ばかり出てきました。」
「家もそうです。大人は、駅から遠い、近くにコンビニがない、狭い、汚いと文句ばかりですが、子供は不便にも狭いとも思わず、それどころか、いつもすぐに【おうちに帰りたい】と言ってしまうほど、子供にとってはすばらしい家なのです。」
「お母さんやお父さんに対しても、そんなふうな見方をしています。お母さんやお父さんの足りない所があっても気にせず、子供は、いいところばかり見ています。お母さんもお父さんも大好きです。」
☻こういう文章を読むと、いつも邦画の『愛を乞う人』を思い出すなぁ。
こんな私が母だから、Goedから私に駄目出しを喰らってもおかしくないのだけれど…。
なのにいつも、「しょーがないなー」「もー、akkoさんだったらー」「もー、待てないよー」とだけ。
決してヒステリックになったりはしない。
親に怒られれば、謝罪の言葉と今後の対応策を、練りに練って申し出てくる。
(去年の春は言い返し反抗し、大変だったけど)
(そんな風に謝って来ても、数時間後には同じことしてまた怒られてるけど)

「【ないもの探し】ばかりしていては、自分に今ある幸せに目を向けないことになってしまいます。そんな人は、本当は今のままでも十分に幸せなのに、自分で勝手に不幸を探し、自分は不幸だとばかり言うようになってしまいます。我が子に対しても、是非【あるもの満足】の目を投げかけてやってほしいと思います。」
☻はい、今朝のGoedへの怒りを思い出し、喧嘩別れして幼稚園に送り込んでしまったけど、朝のことは忘れて楽しく1日を過ごしてもらいたいと願うばかり。
そして、迎えに行ったらハグしたい…。
そして、また夜には同じことで切れてしまいそうになるんだけど、そう、子供は同じことを10回以上言わないとわからないんだったっけ。
もうすぐ100回になりそうだけど、まだまだがんばろう。

Sちゃん、この本を貸してくれてありがとう。
必要でした、今こそ、私に。


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