ゴールまでがんばる!!

「もう、ねるじかんだね」

起こしては、暗い外を見てそう言い張っては寝てしまうGoed。
「もうすぐFJが来るよ!!　FJのパパが車運転してくれて、今日はストライダーのレースじゃん!!」
説明をして、頭を切り替えさせる。

寝起きの良さだけが取り柄のGoedなので、起きてしまえばこっちのもの。
サクッと着替えさせると、自分も準備を始める。
あぁ、でも今日は、リュックにプラレールとか車とか詰めないで!!

今日は、FJの家族と、茂木まで行くの。
ストライダーやらなんやらかんやら荷物が多いからね、GoedのリュックもNGです。

本日も、おにぎり担当がSatocchi、おかずは私。
フレッシュな珈琲も淹れて、さぁ出発。

4月27日日曜日、午前3時50分!!


Goedのテンションの高さは、常磐道に入ってもなお続く。
お日様まだかなと気にしてたGoed。

おっきくて真っ赤な、線香花火の塊のような、生まれたてのお日様が現れる5時ちょっと前。
落ちた…。
残念、見せたかったな。

守谷SAで朝ごはん。
おはよう、FJ!!


今日は、"ストライダーエンジョイカップ in ツインリンク茂木"。
FJとGoedは、2歳の部にエントリー。
Fちゃんが、「Goedはストライダー楽しめるはずだよ」と進言してくれなかったら、朝もはよから、サービスエリアでFちゃんファミリーとお弁当を食べてるわけもなく。

今年1月25日に購入してからというもの、Goedも随分と楽しんだ。
ヘルメットを装着し、2輪の乗物を操る息子を見て、親も随分と彼の成長ぶりを楽しんだ。

そして今日はレース。
2歳児が、レースできるなんて、夢にも思わなかった。
いや、Goedができるかどうかは、やってみないとわからないけどね。

とにかく、「完走」、それが目標。
もしGoedが、競争心や闘争心や達成感や悔しさというものを感じることができるなら、それはものすごい収穫となるだろう。
その準備として、レース1週間前から、毎日リピートさせていた。
「ころんでもなかない」
「ゴールまでがんばる」
「ぜったいいちばん」


ツインリンク茂木、ストライダーエンジョイカップレース会場に到着。
Fちゃんファミリーにおんぶに抱っこの我が家。
テントやシートを広げてもらう。
レースとなると、こういうスペースが確保できないと、なかなかキツイものだと知る。

到着したてのGoedとFJ。
これから自分達が何をするのか、呑み込めてないない、よね。

ストライダーで遊ぶんだってことは、わかってるみたい。




受付を済ませると、ゼッケンが与えられ、いよいよレースっぽくなってくる。

グローブは、ちっちゃなちっちゃな軍手、借りちゃいました。


そして、ジャーン!!
Tadaさんデザイン、Fちゃん作成の風風コンビTシャツを着用。




2人揃うと、こんなにもチームっぽくなるんだぜ。

実は大人も作ってもらってるので、後程披露といきましょう。



本番までは、練習コースで障害物を練習したり、本番コースを試走したり。
風風コンビ、いつもの練習以上に張り切ってる、いい感じ、楽しそう!!

集合写真なんかも、親がいなくても、スタッフの指示通りに両手を挙げたりして。
いいぞいいぞ。






さぁ、予選が始まるよ。
本日2歳の部、121人のエントリー。
予選は、1ヒートに11人出場、全部で11レース。
上位4名が準決勝に進出。
上位4名以外は、敗者復活戦あり。
準決勝は、やはり1ヒートに11人出場で4レース。
上位2名が決勝進出。

FJは第1ヒート、Goedは第3ヒート。




いよいよ来たぜ、この時が。
FJスタート!!


順調に進んでる。

だけど、ウッドチップに来ると…。
パタッと止まってしまった。
どうした、FJ!!

どうにもこうにも動くことができず、スタッフのサポートが入るも動けず、いよいよママが入り、そしてパパが入り、残念無念のコースアウト。

意外にもチップが苦手なFJであった。
無理矢理通らされるのも更に、嫌だったんだね。

チップを超えてしまえばまた走り出せたかもしれなかったのに、次のヒートが出走してしまったというアクシデントが残念。

敗者復活戦で、もう1回、がんばろうね!!


さぁて、いよいよGoedの出番。

名前を呼ばれて、返事をする。
スタートのアナウンスに耳を澄ませる。
ピ　ピ　ピ　ピ　ポーン♪

ゴーゴー!!

今後はスタートダッシュも教えないと、上位に喰いこんではいけなさそうだね。

「ゴールまでがんばる」とは叩き込んでいたけれど、ゴールフラッグのお姉さんにアピールしたくて止まっちゃうもんだから、ゴール前でスピードが落ちる。

そんなんじゃダメです、Goed選手!!

でもそれでもなんと、このレース、2位で予選通過。
完走できればいいと思っていた初レースが、まさかの予選通過だなんて、びっくりだよ。


ビデオ担当のSatocchi、興奮とGoedを追いながら煽っているので、カメラはGoedを全く追えず…。
いやいや、私がビデオ担当だったとしても、おんなじ結果だったでしょう。
ビデオは安定して撮影しないと、いいもの撮れないということがわかったよ。





次の準決勝までは、Goed、しばし休憩。
茂木のサーキットコースを見たり、他のレースを見たり。

そして間もなく、FJの敗者復活戦。
さっきまで、もうやだーってなってたけど、お願い、もう1回レースに出ようよ!!
ここまでハルバル来たんだもん。

さぁ、どうなることやら…。



おっ!!
敗者復活戦の列に並んでるぞっ!!

どうやって気持ちを切り替えたんだ～?!
いや、どうやって切り替えさせたんだ～?!
こういうこと、テクニックがいるのよね、親はさ。

ふふふ。
なーるほど。
これは秘密にしておきましょ☻

START!!

順調に走っております。








が。

ウッドチップに入った途端、体はウッドチップに入らない。
やっぱりか?!

それでも、「足をつけなくていいよ、足を上げてごら～ん」というサポーターさんのサポートのお陰で、今回はなんとかクリア。

次々と障害物を超えてゆきます。
そして、GOAL!!

見よっ、この清々しいFJの顔!!
達成感、感じてるんだ。

FJ、Happy☻
みーんな、Happy☻☺☻☺☻

風風コンビ、タッチして健闘を称え合う。
こんな光景が見られるなんて、うれしいよ。

パパと。
ママと。
ハグしてハグされ、健闘を称え合う。
FJも、Tadaさんも、Fちゃんも、完走おめでとう。




すごいすごいよ、FJ。
敗者復活戦参戦、ウッドチップ通過、完走、気持ち切り替えてがんばった!!




さぁ、次はGoedの準決勝。
1ヒートに11人、上位2人しか決勝に残れません。

早くなるお薬こと、"クッピーラムネ"を一粒食べて、エナジーチャージ。
これって、ドーピング?!

スタートラインに並ぶ。
名前を呼ばれ、返事をする。
スタートサインに耳を澄ます。
Let's ｓtart!!

な、なんと、Goed2位をkeep、このままゴールをめざせ!!
Go for it!!

ゴール直前、ここが彼のネックポイント…。
ゴールフラッグのお姉さんにアピール準備、スピードダウン。
と、そこを後ろにつけていた選手になんなく抜かれてしまった。






見てください、Goedのこの顔。
「お姉さんのところまで来たよ～、イェ～イ」

レースは早い者勝ちなのだということがわかってない、故に、抜かれた悔しさも、決勝に残れない悔しさも、ありゃしません。





それでも、仲間のFJも健闘を称えに来てくれて、こんな光景を見ていると、
「まっ、いっか」
「おっきな収穫があったような気がするよ」
って気持ちに。

風風コンビ、本日のレースはこれにて、終了です。
あとは、"がんばったでしょう"の賞状を授与して頂きにあがり…

夢の表彰台、しかも優勝台に上らせて頂き、あたかもW優勝かのような写真を撮り…
大人の指示通りに腕を上げてゆく二人が健気で笑えた。
「腕を上げて」というと、顔の目の前に。
「もっと上げて」というと、頭上に掲げてバッチリだ。

全員集合。

Fちゃん夫婦によるオリジナルTシャツが効いてるね!!

テントでランチタイム。
ご褒美のジュースとおにぎり。

腹を満たしたら、ちょっと散策に行ってみよう。







働く車がたっくさん。
フォークリフト、乗ってみる。

乗れるものは乗っておこう。


風風コンビにおもちゃは不要。
相棒と、木と石があれば、それだけで、いと楽し。

順番コでジャンプをするという、そして相手のジャンプに拍手を送るという遊び。
なんか今までの二人を見ていれば、決して当たり前じゃないようなことが、気付けば繰り広げられている。

会場に戻ると、サーッと練習コースに消えてゆく二人。
まだまだストライダーしたいのかい、いいぞいいぞ。

テントの撤収作業も終了。
さぁ、駐車場へ行こう、がんばって歩け歩け。

Tadaさん、ロングドライブ、よろしくお願いします。
ペチャクチャしゃべっていると、子供達は落ち、気付くとベイブリッジに。
みなとみらいの景色を見ると、ホッとするようになった私、うん、かなり横浜市民になりつつあるかな。

東戸塚のジェラート屋さんで、ささやかな打ち上げパーティー。

暑く熱く燃えた一日。
気付くと、涼しい風が吹く時間。

焦げた肌は、今日を過ごした証明だ。







Fちゃんファミリーのみなさん。
ストライダーの世界を教えてくれて、ありがとう。
レースを目標にさせてくれて、連れて来てくれて、ありがとう。

思えば初めてGoedがストライダーにまたがったのは、去年の11月22日。
Fちゃんが、FJのストライダーをうちに持ってきてくれたんだったね。
で、「一緒にレースに出よう」って、夢のようなことを言い放ったんだったね。

あれから5ヶ月。
レースに参加、しちゃいましたね。


レース参加前の懸念事項であった、
・最近ヘルメットイヤイヤのFJが、ヘルメットをかぶってられるか(参加必須項目)
・気の小さいGoedが接触転倒に泣かずに耐えられるか

終わってみれば、FJはヘルメットかぶりっぱなしだったし、Goedも幸運にも本番では接触や転倒はなかったけど、練習での接触転倒で、めげることは、なかった。
君達、なんか、一歩も二歩も、前進したのだね、レースに身を置いたことにより。


GW明け日曜日は、我が家にて、大打ち上げパーティー開催決定。
大いに呑もう。
大いに語ろう。
大いに遊ぼう。
主役の二人には、おーっきくプラレールを展開しておくからね。
そう、ストライダーもいいけど、実はまだまだ鉄道なふたり、なのでありました。