2013年10月3日木曜日

長崎市内から九十九島経由で平戸をゆく-長崎旅行2日目-

長崎旅行2日目も快晴。
今日はお昼まで長崎市内を散策し、レンタカーをピックし、九十九島経由で平戸へ行くよ。
さぁ、ガンガン、行くぜっ。


7時。
ホテルのこじんまりした素敵なレストランで、朝食モリモリ。

旅先の朝食が、どんなスタイルであっても大好き。
非現実感を感じやすいからかなぁ。



バルコニーが特徴の、"マジェスティックホテル"。
お昼まで荷物を預かっていてくださいな。
それでは散策、行ってきます。



まずは、すぐそこある"大浦天主堂"。
1865年、いまだ禁教令の引かれている日本(外国人居留地だけは許されていた)。ここ大浦天主堂でお祈りしている神父様に、一人の日本人婦人がそっと打ち明けた。
「ワタシノムネ、アナタトオナジ」

実に7世代、250年もの長い間、表面は仏教徒を装いながら、キリストへの熱い信仰を、代々伝え聞きながら守り通してきた隠れキリシタンと呼ばれる信者達がいたことが、その時明らかになったそうだ。


大浦天主堂から更に丘を上がって行くと、そこがグラバー園。

スコットランドからやってきた貿易商のトーマス・ブレーク・グラバーらが住宅を構えていた一角。いずれも1865年前後の建設。

当時の長崎は、夢を抱いてやってくる異国の商人達や、倒幕の野望に燃える幕末の志士達、西洋の学問を志す日本の若者達のるつぼ。




グラバーは貿易商である前に、
豊富な経験と知識を持った賢者であり、彼の大きな野望は、日本に、"世界と並ぶ"という夢をもった国に成長させた。
実はグラバー商会は、グラバーの目算が外れ、明治維新以降、大量の武器は売れ残り、倒産。



それでもなお、人望は厚く、またグラバー自身の野望も薄れることなく、明治日本を生き抜き、妻ツルと生涯を共にし、1911年、その生涯を閉じた。




オペラ"蝶々夫人"のモデルは、ツルとも言われているが、実際のツルはグラバーに裏切られてもいないし自害もしていない。




各邸宅を巡る。

今日は時間が惜しいので、移動はサクサクとベビーカーで。
バリアフリーに散策路が設けられているのでスイスイ。
ごめんよ、Goed。

しっかし、なんという暑さでしょう。
しかしこの2013年の暑さも、長崎旅行で幕を閉じることになるとは知らない私達であった。



オペラ"蝶々夫人"でヨーロッパを風靡した日本人オペラ歌手、喜波貞子(きわていこ)さんの展示室が興味深かった。
オランダ人の祖父と日本人祖母、オランダ人の父とオランダ人と日本人のハーフの母、を持つ貞子さん。
18歳で単身ミラノへ渡り、以後、1000回以上のヨーロッパ公演をこなしたそうだ。
旦那様もポーランド人のオペラ歌手とのこと、日本の地を踏むことなく80歳でニースで亡くなる。

18歳までに身につけた日本人女性の振る舞いで、日本人よりも日本人らしいと言われていたそうだ。

溜まっては見ているNHK大河ドラマ"八重の桜"もあり、興味深く見て回ったグラバー園。

私は実は2回目。
されど、また新しい目で見れたような気がする。

9月下旬までは、グラバーナイトと称して21時半までの夜間開園とビアガーデン。
次回はコレを楽しんでもいいね。



グラバー園を後にして、
お土産屋さんが立ち並ぶ丘をグングン下りていきます。

実は、あるお店を探しながら・・・。



みーっつけった♪

有田焼のお店"有美堂"。
9年前に、カヤックツーリングの帰りに長崎の親戚を訪ねたのがきっかけで、ひょっこり寄ったお店がこちらでした。

昔と変わらないご主人に、なんだか嬉しくなり。
カヤックの話をしたこと、覚えていてくださってもっともっと嬉しくなり。


ピンク色が似合う、かわいらしい奥様は、育児に追われて今日はおうちですって。

黄色いパンツが似合う奥様が今日は右側、立たせて頂きました。

すごくかわいいカップを買ったので、近日写真公開!!



お次は、楽しみにしていた"祈りの丘絵本美術館"。


もうねぇ、かわいい絵本、珍しい絵本がズラリのラインナップ。

そしてグッズがこれまたレアなのですよ。

ここはスゴイ♪


私の大好きな、最近ブログでも取り上げた『おちゃのじかんにきたとら』は、絵本が販売されているだけでなくって、なんと、ボードブックや、クリアファイル、手紙セット、はたまたベビーカーにぶら下げるようにちっちゃくなったボードブックまで!!

もちろん、買ったぜぇ。

2Fでは、これまたブログに書いた"太田大八"さんの原画展をやっているんです。
太田大八さんは、『かさ』の著者。
ここは、先を急ぐため残念ながら、パス・・・。


昨夜食べた角煮まんじゅうをもう一度。







あ、チリンチリンアイス屋さんだ!!
秋田で、ババヘラを食べなかったのが心残りだったから、長崎ではちゃんと、ババ様にアイス、作ってもらおうね。


かわいい笑顔のババ様が
きれいなアイスを
はい、どうぞ♪




Goedの手の中に、
白いバラの花が咲きました。

サッパリした練乳かき氷みたいなお味です。



 路面電車待ちで、信号は赤。
Goed、止まれ。


オランダ通りを抜けて、オランダ坂へと向かいます。






オランダにちなんでか、足元にところどころ、チューリップが咲いています。


今日は"居留地祭"で、昨日車で通ったオランダ通りが歩行者天国になっていて、バザールが開催されてる、ラッキー♪

Satocchiは流しそうめんを積極的に。
Goedはストリートミュージシャンに体を揺らし。
オランダ通りを突き抜けます。


こっちのオランダ坂からあっちのオランダ坂へと、突き抜けます。

当時外国人はみんな"オランダさん"と呼ばれていたので、オランダさんが通る坂道は全て、オランダ坂と呼ばれていたそうだ。






途中、東山手十二番館や洋風住宅群も見ましたよ。





お次は本日のメインイベントのひとつ、"出島"。
今回の旅の目的は、「日本の中にオランダを見る」だったので、ここは必須。

オランダで、Satocchiのオフィスは"Laan van Deshima"(出島通り)のすぐそばにあった。
きっとこの近辺に日本人が多く住んでいたからかなあ。

出島といえば"シーボルト"、シーボルトといえば、Leiden(ライデン)。
ライデンでは、"シーボルトハウス"という博物館で、オランダから日本、出島、当時の暮らしに想いを馳せたのであった。
今日は日本、出島より、オランダと出島、当時の暮らしに思いを馳せます。


一番見たかったのが、
カピタン部屋の壁紙。

A4程度の唐紙が余すところなく貼られ、お見事。
壁紙って、部屋の重大なインテリアよね。

完全に和柄和色が、
洋館にマッチしているのです。

洋館の色や建具にも、とても似合ってる。

お部屋を全体的に見るとこうなります。

畳みにテーブルっていうスタイルも、大正レトロいえ、居留地スタイルでいいよね!!
真似したい!!



出島は、予想以上に私達の興味をそそったため、時間をかけて観ることに。
出島の建設、当時の日本の様子、オランダとの貿易、出島でのオランダ人の生活、オランダからの恩恵などがよくわかるのだ。

出島自体、埋め立てて造られた人口の島。
更に、埋め立て地は広がり、現在の出島はもはや、土地に囲まれて、島ではない。
当時、本土から出島へは橋がかかっていたが、その間の海岸線が、今は川として残り、若干の面影を残しているに留まる。


古い写真がいくつも展示されていて、当時を偲ばせる。
本当にオランダ人は日本で暮らしていたんだなぁ。




ミニチュアになったミニ出島を見て、想いを馳せ。

たくさんの趣向を凝らした展示物や説明を見て知識を掻き込み。



復元した建物を見て、当時を想像し。
出島をうーんと楽しみました。



出島にさようなら、長崎市にさようなら、レンタルした車でいよいよロングドライブのスタートだ。
大村湾を挟んで東側の長崎県を、北へ北へと北上します。



 車は西海大橋を渡り、佐世保市の軍港や巨大工場SSKの脇を通過。

いつしか九十九島に到着するのです。

関東地方では味わえないこの風景。
旅している気分が高まります。


予定しているサンセットクルーズまではちょっと時間がある。
今は時期ではなくて営業していないけど、憧れの"かき小屋"を見に行ってみよう。

よしよしここか。
次回はスムーズに来られるね!!



さぁ、まもなく出航時間。

九十九島の島々を、遊覧船で1時間のサンセットクルーズ。



17時半、出航!!

島々の間を縫うように、船は、走ります。



空と雲と海の色を変えながら、お日様は、西へ西へと沈んみます。


海の風は、顔を撫でて心地よ く吹き渡ります。








デッキではサンセットクルーズに似合う音楽が、
奏でられます。

Goedの耳と心は、虜になります。

辺りを茜色に変えて、いよいよお日様は、今日に別れを告げようとしています。





お日様が、向かいの船を追いかけます。

そのお船が、お日様をナイスキャッチ。



そうしてお日様は、海に沈んでゆきました。



太陽の動きを時間を忘れて眺めるなんて、なんて贅沢でスローな時間だろ。
こんなにも素敵な時間を家族3人共有できる幸せ。
体と心の健康に、感謝です。



さぁ、まだ先は長いぞ。
平戸に着いてから夜ご飯を食べる場所探しに苦労するよりも、ここで食べてしまった方が賢明だ。



すぐそこの、K-kawaが教えてくれていた、イタリアンの"PINOCCHIO"に寄りましょう。

ピザにリゾット、それにパスタもね♪

幸せ~っ。




平戸のホテルには、21時過ぎの到着だと連絡を入れておいてぇ。
いつものアレ、やっちゃいますかっ?!

地元のスーパーマーケット見学!!
象さんマークのかわいい"エレナ"がターゲット。


さぁ、侵入です。

海に囲まれている長崎は、削り節も、種類が豊富。
鰹はもちろん、鯵、鯖、鰯。


うわー、さすが長崎。
ちゃんぽんの生麺や具セットが売ってるぞっ。

他にもおもしろい食材がたーんまり。






実は佐世保でも、ちょろっと寄ったのであった。
アヒルマークがかわいい"ダック"。



さぁて、本腰入れて、平戸へ向かいましょうね。
平戸への道は、もはや灯りがあまりなく、辺りの様子がよくわからない。
しかも、兄嫁のJuncoちゃんと電話でくっちゃべってれば、神経は電話に行ってしまう。
灯りが少ないもんね、電波も悪く、途切れてばかり。


しかし。
いよいよ平戸大橋を渡る時がやってきた。

今宵のお宿、"平戸海上ホテル"に無事到着。
スタッフの方の暖かいおもてなしで心もホッコリ。

ホテルのお風呂もホッコリ。


なんと、ウミガメを筆頭に、いろんなお魚が泳ぐ水槽に囲まれて、パパとお風呂に入ったGoedは大興奮だったらしいよ。

部屋では、「亀亀」うるさくなっちゃった。

そんなGoedを囲み、今宵もちょいと一杯ひっかけます。
みんなで乾杯♪
今日も楽しかったね。





おつまみは、ご覧ください!!
"九州しょうゆ"と"あごだし"味の、ポテチでございます。

あのね。

かなり、うちら好みなのでありました。




明日、早く起きれば、部屋からきれいに御来光が見えますよと教えられております。
早起きせねば。

旅のプランを立てる時、Google Mapで散々長崎の地図を見てきました。
実際にここまで車を走らせると、地図と映像が、オーバーラップしてきます。
実にいいことだと、思うのです。

長崎とオランダの関係、その歴史が、得意の妄想で、オーバーラップしてきます。
明日はもっと、になるでしょう。




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