2013年10月20日日曜日

『むかしのこども』 五味太郎 作・絵

この本、おもしろーい!!

私の頭があんまり頭がよくないのが功を成す。
結末を勘ぐれないまま、五味マジックにまんまとひっかかり、最後はまんまとノックアウト!!

それでもね、ちょっとはね、途中でおかしいなっとは思ったのよ。



"むかしのこども"っていうんだから、おしんやバカボンのような子供が出てくるんだとばっかり思ってたんだから。
でもね、いつまで経っても登場しない・・・。

あーっ、そういうことかっていう展開になってます。






現代日本の街づくりや教育問題を端的にえぐり、子供の気持ちを代弁し、気持ちがいい。







子供を決して悪者にせず、子供の巻き起こす問題は、社会、大人、親に問題があるのではと大人たちを振り返らせる。








みんな何かが違うと気付いてはいるけど何もできずにもがいている、と気づかせてくれる絵本。






昨日とは一味違う今日の自分。
昨日とは一味違う今日の社会に、会えるかも。






みんなで、"そんな今日"、作って行こうじゃないかって、呼びかけられている気がする。

五味さんは、「あーしろこーしろ」とは言ってない。
でも子供の味方になってくれている。
この本を読んだ子供はきっと、大人のせいにすることなく、昨日の自分にさよならする気になるかもしれないな。







0 件のコメント:

コメントを投稿