2014年3月13日木曜日

危機一髪

ブランコに乗りたがるものの、ちっちゃくゆーらゆらしかできなかったGoedが、ここ最近、「もっとー!!」って、おっきくゆーらゆらをすることを望む。

2月13日、大雪後5日経ってもまだ雪が残り、公園はぐちょぐちょ。

そーれそーれ。
へー、こんなに押しても大丈夫なんだぁ。

ところが。
ゲッ、手を離しやがった…。
でも、丁度私のそばでの出来事だったので、Goedをキャッチ。
天晴れ、私の反射神経。

「絶対、手を離しちゃだめだよ!!」
「はーい、もういっかいやってぇ」

学習したからもう大丈夫だよね。
よーし、そーれそーれ。

ところが。
ゲッ、また手を離しやがった…。
今度は、そーれそーれの"ー"の時、つまりあっちへ行っちゃった時。



ヒュー、ドーン。
背中から着地、頭をドーン。

泣いた泣いた!!

でも、思いの外、そんなに痛くはなかったみたい。




なーんでか。
それは、ダウンジャケットを着ていたから、しかもフードもかぶってたからなんだよね。

実は、公園に来る前に、Goedの従兄達のお下がりを整理してたの。
このジャケットは、そのうちのひとつで、初めて袖を通したわけ。

もし、思い立ってお下がりを整理していなかったら…。
もし、もっと薄いジャンバーだったら…。
もし、フードをかぶっていなかったら…。
危機一髪!!

この夜、このジャケットをくれた兄嫁に電話。
「ありがとーありがとーありがとーっ、Saekoさーん!!」

今となっては、手を離したんだか、離れたんだかわからないけど、不思議な安心感があったんだろうね。
手が離れても、大丈夫、って。

実は、気持ち、わかる。
かくいう私も、年中さん位の時に、ブランコの鎖の一番下を持って漕ぎたくなって、真下に落下。
お腹を打って、一瞬息ができなかったのを覚えてる。

「こうやったらこうなっちゃった」を体験してしまったら、「こうやったらこうなる」ことを知り、「こうやったらこうなるだろう」という危機能力が磨かれるんだろうな。
痛い体験は、大きな勉強。


でも、「何もしてないの巻き添え喰った」「降って湧いてくる災い」ってのもあるんだよね。


3月10日のこと。

まもなく引っ越してしまうmsmが、最後に行っておきたいというお気に入りの子供服屋さんに、一緒に行った。

横須賀線で逗子へ。
smsの妹のeriちゃんも一緒♪



残念ながらそのお店は、まさかまさかの臨時休業…。

んじゃ、どうすっぺ。
エレベーターホールで作戦会議を開く。
今日のところは戸塚に戻ってランチすることに決定、建物を出ようとエレベーターホールのドアを開けて、ベビーカーを押した途端。

「ガッシャーンッ」

何かが上から落ちてきて、それは、ベビーカーに乗っているGoedの目の前で砕け散った。
ガラスの灰皿だった。

たまたま通りかかったお兄さんが目撃していて、無防備に置かれたガラスの灰皿が、風で動いたのか、2階のテラスから落ちた模様。
改装工事中の、2階のショップスタッフの灰皿らしい。


もしも、あと1秒早く、作戦会議を終えて建物を出ようとしていたら…。
間違いなくGoedの頭に当たっていただろう。
もしも、あと1秒遅く、建物を出ていたら…。
「あら、ガラスが割れてるねぇ」で終わっていたか…。
危機一髪!!



今日は工事でスタッフはお休みだけど、お兄さんはこれから、彼らと打合せがあるという。

お兄さんは全然悪くないけど、これから彼らに会うということだし、お兄さんがとても誠意のある人に思えたので、言わせてもらった。
「スタッフの方々には、今回のこと、必ず、きちんと伝えてあげてください。もし1秒早くここを通っていたら、どんな事故になっていたかわからない」と。

まさかガラスの灰皿が動くとは思わなかったんだろうけど、置き場は確実にミス、確実にそれは階下に落ちた。
二度とこんなことがないように、意識を持ってほしい。
ましてや、そこは、お客様が出入りする場所。


あぁ、こうやって、気持ちや意見を吐き出し、文章を起こしていると、あの時、もっと核心を突いたことを言うべきだった、メモにして渡してもらうこともできたなって、自分の頭の足りなさを憂う。


詫びてほしいというわけじゃない。
この危機一髪で終わることのできた事故を、本物の事故にしないために、だ。
わざとじゃないんだもん。
ちょっとした意識を持つことで、事故は起こらないんだもん。

自分にも、言えることだね。


それにしても、ブランコ遊びの日、たまたまあのダウンジャケットを着せようと思ったことといい、逗子のあの場所を通りかかったタイミングといい。

誰か、守ってくれたのかなぁ。



古い記憶が蘇る。

大学時代に、マウンテンバイクで八王子の実家から塩山の祖母のうちまでの80km、甲州街道をひた走った時。
無謀だとは思っていたけど、新笹子トンネルを突破しようとしていた。

手前のコンビニで一息つく。
おじさんが声をかけてくれた。
八王子を出発し、あの大垂水峠を一度も足を付かずに登り切ったこと、おじさんが「すごいね」って。
新笹子トンネルのことを心配してくれながら、ワゴン車に乗り込み、出発していった。


さぁ、私も行くか。
一台の車がトンネルの手前で止まっていた。
「水を差すようで悪いけど、もしも君を車に乗せずに家に帰ってしまったら、夜も眠れないと思うから、僕のためだと思って、車に乗って。トンネルを出たらすぐに降ろしてあげるから。」
あのおじさんだった。

3kmほどもある、暗く空気のよどんだ、歩道もなく2車線ギリギリの道幅で、ダンプやトラックがガンガン通る、あのトンネル。
反射シールの必要性も感じていなかったド素人の自転車女は、果たして無事にトンネルを抜けることができたのか。
自転車に気付いた車は急減速、追い越せない、イライラする運転手さん、そんな冷たい空気、事故は起こらず無事に抜けれたところで、私自身が凹んでいたことだろう。

もし、おじさんが乗せてくれてなかったら…。
もし、あのコンビニに1分遅れて到着していたら…。
危機一髪!!

あのタイミング、あの出会い。
誰か、守ってくれたのかな。


降ってきた災いといえば、エピソードは、もうひとつあるんだよね。

甲州街道のとある交差点を原チャリで通過しようとした時、右折車が突っ込んできて、私は空中を飛んだ。
飛んでいる時に思った。
あぁ、今日に限ってヘルメットのあご紐をちゃんと閉めててよかったなって。
頭を地面にぶつけて着地。

というのは、寒くて、ついついグローブをしてからフルフェンスのヘルメットをかぶってしまい、あご紐ができなくても、「まぁ、いっか」って、閉めない日が続いてた。
この日はいつになく暖かい夜で、グローブをする必要もないほど。
こんな日はあご紐なんかしちゃおっかと、珍しくしたという偶然。


頭のCTを取ったけど、異常なし。
膝のアキレス腱が伸びて、足首の骨が折れただけで済んだ。

もし、あご紐を閉めていなかったら…。
もし、いつものように寒い夜だったら…。
危機一髪!!


誰か、守ってくれたのかな。




誰か守ってくれたとしたら…、お空に向かって、「ありがとう」。
運が良かったのだったら…、これからは、未然に防げる事故は防ごうとしなければ、運も逃げちゃうね、調子に乗るのはやめておこう。

独りじゃないのだから。
私に何かあったら、Goedはどうなる。
Goedに何かあったら…。
今はまだ、Goedの安全を守るのは、絶対的に、親だから。




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